高尾山口駅9:00~貴布祢橋・クマガイソウ群生地9:35/40~ニリンソウ群生地10:30/40~西山峠・龍の休憩所11:15/20~フクロウの休憩所11:40/12:20~三沢峠12:35~榎窪山12:45~草戸山13:20/40~草戸峠13:50/14:05~老人ホーム分岐14:10~梅ノ木平14:40~自動車祈願殿15:10
南高尾山稜の途中、西山峠へと登って行く斜面はこの時期、ニリンソウやヤマブキソウなど春の花が咲くところとして知られています。山の会の仲間と高尾山口の駅前で集合、何時ものことですが駅前はたくさんのハイカーで賑わっていました。
高尾ケーブルへ向かう人の波と分かれ案内川を渡ると国道20号線です。我々と同じように西山峠を目指すハイカーもいるようです。南高尾山稜のトレランでしょうか、小さなトレランザックを背負った若者も歩いていました。
圏央道の高架橋、梅ノ木平を超えると貴布祢橋です。ここで道を左に、橋を渡るとクマガイソウの群生地です。桜の花が咲いてからは初夏のような日、雨模様の気温が低い日が続いていましたがクマガイソウはまさに満開を迎えようとしています。小さな水溜まりにはミズバショウの花もまだ咲いていました。
ここから西山峠へと向かう入沢川に沿った林道は春の花が咲き乱れるところ、真っ白なニリンソウやムラサキハナナ、クサノオウ、ヤマブキソウの花も咲いています。
しばらく登るとくらいヒノキ林の道です。小さな橋で沢を超えると雑木林の中の山道が始まりました。道端にはニリンソウが群生しているところです。
すでに峠から下ってくる人も多いようです。緩やかに登って行く斜面を真っ白に染めるニリンソウやヤマブキソウ、多くのハイカーが足を止め目の前に広がる花景色をスマホに切り取ろうとしていました。
たどり着いた西山峠で道を右に、わずかに歩くと龍の休憩所です。地元の人がチェーンソで刻んだ龍、自然の木を利用したまさに芸術です。龍を取り巻くベンチでは少し早いお弁当を楽しんでいるハイカーもいました。
我々は尾根道をたどり草戸山に向かうことにします。明るい雑木林の尾根道には巻き道も付けられた歩きやすい道です。登山道には散り始めた山桜、ホウチャクソウ、チゴユリ、フデリンドウなど春の花が咲く花の尾根道です。
やがて道はフクロウの休憩所に、ベンチの傍にはチェーンソのフクロウがあります。このベンチに腰を下ろしお弁当にしました。
三沢峠を越えると右手に峰の薬師への道が分かれています。ここは関東ふれあいの道で歩いた道です。
小さな榎窪山は標高420m、今回の山行で一番高いところです。ここからは急な階段の下り、さらに草戸山へは急な登り返しが待っていました。雨で土が流れたのでしょうか、かなり歩き難い階段の登りでした。
急な木の階段を登り返すと草戸山です。山の標高から一年山とも呼ばれる頂です。山頂には大きな東屋がありますが老朽化が進んでいるため立ち入りが禁止されています。目の前には真っ白なブラシのようなウワミズザクラが咲いていました。
山頂のベンチではたくさんのハイカーがお弁当を広げています。山が低いことなどもあるのか、まだ山頂を目指して登って来る人もいました。
山頂の目の前は境川の源流となる沢と言います。ここから52km、町田市、相模原市、大和市を流れ藤沢市の片瀬海岸で太平洋に流れ込む2級河川です。
草戸山からは高尾駅方面に向かいます。暗いヒノキ林の尾根道をしばらく歩くと草戸峠、ベンチの前は広く開け小仏城山から高尾山の稜線が見えていました。
草戸峠からは雑木林の尾根道歩き、老人ホームへの分岐からしばらく下ると三沢峠から下ってくる林道です。かつてあったと言う老人ホーム福寿園は見当たりません。しばらく下るとうかい竹亭、さらに下ると梅ノ木平です。
ここからは朝にも歩いた国道20号線の車の流れが多い舗装道路歩きでした。
貴布祢橋お先にはクマガイソウの群生地があります。蛇塚が祀られた斜面に大きな葉を広げたクマガイソウが咲いています。近くの水溜まりにはまだミズバショウの花も咲いていました。
西山峠へと登って行く山道はニリンソウとヤマブキソウが咲く斜面、高尾周辺でも知られたところでたくさんのハイカーがニリンソウを見に訪れるところです。
南高尾山稜と呼ばれるハイキングコースは春の花に彩られる尾根歩きの道です。この時期はホウチャクソウやチゴユリ、ジュウニヒトエノが咲いていました。フクロウの休憩所にあったミョウジンスミレやヒゴスミレは盗掘などの被害にでもあったのかその数が少なくなっていました。