小仏バス停9:35~景信山登山口9:55~小仏峠10:30/50~小仏城山11:20/12:45~富士見台地13:25/50~高尾山下トイレ14:05~高尾山駅14:35
山の会の山行は小仏城山から高尾山への軽いハイキングです。コロナウィルスの感染が続いたこの2年近くは山行の回数が少なくなっただけでなく、鍋山行を行うことも控えてきました。最後の鍋山行が2019年11月の杓子山ですから2年ぶりの鍋山行になります。
JRの高尾駅から京王バスで小仏峠に向かいます。平日にもかかわらずバスは満員です。途中、日影沢で車を降りた人もいましたが小仏峠を目指すハイカーが多いようです。
たどり着いた小仏のバス停からは中央高速に沿った舗装道路を登って行きます。しばらく登ると右手に景信山へと登って行く道が分かれていました。
さらに登ると車止めのゲートです。10台くらいの車が停まれる駐車スペース、山仕事のための車のほかここに車を置いて山を目指す人もいるのでしょう。
ジグザグを切りながら登って行く道はやがて山道に代わってきます。道幅も狭くなりますがバイクなのか轍の跡が続いていました。
たどり着いた小仏峠は暗い林の中です。お馴染みの親子たぬきや古い石仏がある峠です。ここはかつての甲州と相模を分ける甲州中街道の峠です。東海道に比べ旅人は少ないものの、信濃や信州の大名の参勤交代、将軍へ宇治茶を献納する茶壷道中、幕末には新選組の甲州鎮撫隊通たという歴史の峠です。
峠にはすでに廃屋になった茶店が2件、木の階段が整備された樹林帯の道が小仏城山へ続いています。
ここは高尾山から陣馬山へと続く関東ふれあいの道となっているハイキングコースで、すでに陣馬山方面から下ってくる人もいました。
緩やかに登る道はひと登りで小仏城山にたどり着きました。城山茶屋と春美茶屋の2件が店を並べる広い山頂にはたくさんのベンチがあります。山頂標識の傍にあった木彫りの天狗像は朽ちたのでしょうか撤去されていました。
城山と言う名前が付いているものの景信山に北条氏の狼煙台あったと伝えられているほか近くに城跡はないようです。武蔵と甲州の国境として北条氏が設けた小仏峠の関所も山麓の駒木野に移されと言います。
山頂は平日と言うこともありあまり人は多くありません。ベンチに腰を下ろし背負ってきた3リットルの鍋でしょうゆ味のいも煮です。〆はカレー味のうどんにしました。
食材はサトイモにこんにゃく、キノコ、笹がきのごぼう、長ネギ。主役は一応A5の和牛です。昨夜、さといもは下茹でをしてきたので比較的簡単に火が通ります。サトイモが柔らかくなったところで牛肉を入れひと煮立ちさせればいも煮の出来上がりです。
あまり気温は下がっていないものの曇り空の下、やはり暖かい山鍋はゆっくりハイキングには良いものでした。
曇り空の下山頂からは都心のビル群が霞んでいます。うっすらと霞むビルの中にスカイツリーの尖塔も見え隠れしているようです。天気予報では日中は曇り空、6時ことから雨と言います。
山頂からは高尾山を目指し緩やかな尾根道を下って行きます。道端にはシロヤマギクやノハラアザミ、タイアザミなど秋の草花が咲いています。センブリの白い花も見付けることができました。
もみじ台は右手に巻き道をたどることにします。途中には富士見台地の東屋がありした。現地の案内板では晴れていれば富士山も見えるところ、秋には華やかな紅葉と紹介されていましたが目の前のイロハカエデが色付くのはまだ1月ほど時間が必要なのでしょう。
草に覆われた道は程なく高尾山の石段下へ、ここからも巻き道をたどり1号路のトイレの脇にたどり着きました。しばらくするとポツポツと雨が落ちてきます。
本降りの雨にはならないようでしたが雨具を取り出しケーブルカーの山頂駅を目指すことにしました。
久しぶりの山鍋、鍋の最中に雨に振られなかったことが何より幸いな山行でした。