城山かたくりの里(10:55/12:00 散策)
かたくりの里入口12:00-(0h45m)-評議原跡12:45/13:30 昼食-(0h10m)-城山湖・金刀比羅宮・航空神社13:40/14:05-(0h20m)-はなさき休憩所14:25/45-(0h15m)-草戸山15:00/05-(1h40m)-高尾山口駅16:45
橋本駅前を出発する臨時直通バスで城山かたくりの里へと向かいます。暖かい日が続いていることもありかたくりの花もすでに満開を迎えようとしているようです。
平日にもかかわらず園内は中高年のグループを中心にたくさんの人で溢れています。お目当ての花の写真を撮ろうと言うことで大型の三脚や大きな望遠レンズを抱えたカメラマンが目立ちます。
園内にはかたくりのほかユキワリソウやキクザキイチゲ、イワウチワの花が咲いています。珍しい白いカタクリや黄色いセツブンソウの花も見付けることが出来ました。黄色いカタクリは少し時期がずれているようした。
城山かたくりの里からは城山湖を目指すことにします。雑木林の中を緩やかにたどる道は良く踏まれている明るいハイキングコースです。
まだ野山に春の芽吹きが始まるのはしばらく時間がかかるようですが、それでも雑木林の中には咲き始めたヤマザクラの花を見付けることが出来ます。
途中には小松城跡があります。宝泉寺の裏山に位置することから宝泉寺城とも呼ばれる城は八王子片倉城の城主、永井広秀が出城として築いたと伝えられています。登山道わきに建てられた案内板には空掘や狼煙台などの説明がありました。
開き始めた山桜の淡いピンクの花明りを眺めながら緩やかに登って行く登山道は評議原と呼ばれる広場にたどり着きます。豊臣秀吉の北条攻めのとき津久井城、八王子城、小松城の武将がここで評議をしたと伝えられるところです。少し遅くなりましたがこのベンチに腰を下ろし昼食にしました。
城山湖では津久井町のさくら祭りが行われているようで、咲き始めた花の下には出店のテントが張られていました。
城山湖の周辺には金刀比羅神社があります。急な石段を登って行くと金刀比羅神社の神殿です。神殿の裏から湧き出す湧水は小松川の源流となり遠く江ノ島まで流れているとか、展望が広がる神殿の前からは都心やスカイツリーなども眺めることが出来ると言いますが白く濁った空の下にでは展望を期待することもできません。
金刀比羅神社から小さなピークへ登って行くと航空神社という小さな石祠があります。戦時中に、亡くなった陸軍航空隊の操縦士を慰霊するために建立されたようで、小さな戦闘機の模型が奉納されていました。
城山湖のほとりは遊歩道になっているようで、車でやってきた家族連れなどの姿もあります。しかし湖畔を彩ると言うしだれ桜の開化にはまだ数日かかるようでした。
城山湖は揚水発電を行っている城山発電所の上池として建設されたアースフィルダムで、夜間の余剰電力で相模湖の水をくみ上げ電力が必要な昼間、ここから放流する水により発電を行うものと言います。城山湖から草戸山へのハイキングコースはダムの堰堤の上を通り対岸へと続いていました。
城山湖から続く登山道は湖畔を巻くように緩やかに登って行きます。湖畔を見下ろすはなさき休憩所で一休みしたのち、急な登りに息を切らせると程なく草戸山の山頂にたどり着きました。展望台が建つ山頂には山之神の石祠、この付近は御料地であったようで登山道沿いには頭を赤く塗った宮標石を見付けることが出来ます。
ここからは小さなアップダウンを繰り返すことになります。ベンチが置かれた小さなピークは草戸峠、それほどの急な登り下りではないものの、ここから四辻までは長いアックダウン登山道が続いていました。
四辻はJRの高尾山駅と京王高尾山口の分岐です。我々は道を左に折れ高尾山口駅へと下って行きました。
たどり着いた高尾山口駅は高尾山から下ってきたハイカーや観光客で賑わっていました。ここのサクラはすでに3分咲き、高尾山はすでに春の盛りを迎えているようです。