陣馬高原下バス停8:50~底沢峠10:15/25~景信山11:50/12:40~564m13:05~ザリクボ沢入り口14:15~梅の里入り口バス停15:05
奥高尾のハイキングコースは何時もたくさんのハイカーで賑わうところです。
桜の開花宣言が伝えられる季節、山々に春の芽吹きが始まるのも目の前と言ったところです。京王バスでたどり着いた陣馬高原下のバス停、裏高尾を目指すハイカーはかなり多いようです。目の前には和田峠と底沢峠への道を分ける道標がありました。多くの人は和田峠から陣馬山を目指すようです。
暗い杉林の林道をしばらく登ると奈良子峠への道を分ける分岐、奈良子峠へは落石のため通行止めになっていました。落ち葉を踏みしめながら杉林の登山道を登って行きます。
途中には大きな防火用のドラム缶が置かれていました。近くに水源など見当たらないようなので水を背負ってここまで持ち上げたのでしょう。山火事の対策なのでしょうがなかなか大変な作業のようです。峠からはトレランの若者が駆け下りてきます。話では7時ころに高尾を出発したとか、なかなか元気が良いものです。
たどり着いた底沢峠からは景信山へと向かいます。杉林の中をたどる緩やかな道、小さなコブには巻き道が付けられていました。
たくさんのハイカーが行き交うこの道はさすが人気のハイキングコースです。陣馬山の標高が高いこともあり、陣馬山から高尾山へと歩く人が多いようです。
やがて小さなコブを超え、木の階段をひと登りすると景信山の山頂にたどり付きました。
山頂はお弁当を広げる人で賑わっています。丹沢方面は雲に覆われているものの青空の下に都心のビル群が霞んでいます。その先には青く霞んだ筑波山、左に目を移すと男体山、日光白根山などの山々を見付けることができます。ここから日光白根山までは直線距離で126kmほど、雨上がりの空の下ですが思いのほか遠望を楽しむことができるようでした。
山頂からは小仏バス停方面に下って行きます。ジグザグに急な坂道を下って行くと小仏バス停に下る分岐です。すでに昼を過ぎたこの時間、まだ景信山へと登って来る人も多いようです。
木下沢林道へと下る道標には「通行注意、下り滑りやすい!!」と表示されていました。一昨年の台風16号で木下沢林道は通行止めになっていましたが通行はできるようです。
あまり歩く人は多くないようですが雑木林の中に続く道には小さな岩場もあります。ジグザグを切りながらザレた斜面を下って行くとザリクボ沢にたどり着きました。
沢沿いの道端や岩陰にはヨゴレネコノメやユリワサビ、ハナネコネメソウの白い花も見付けることができます。ハナネコノメソウの満開は今週の末ごろなのか、赤い葯と白い萼片が目立つ花です。
ネコノメソウの花をカメラに収めながら沢を下って行くと木下沢にかかる木橋です。台風ではこの橋が落ちていたようでしたが修復されていました。
木下沢林道には高尾の森作業小屋、ここでは森づくりの研修会などが行われていたようですが林道崩壊のためか人気もなく閑散としていました。
ここからは木下沢梅林へと向かうことにします。途中には台風により路肩が崩れたところがありました。
林道のゲートには復旧工事の案内板、3月22日から8月末までは工事のため全面通行止めとか、今年のザリクボ沢の春の花はこれが最後のチャンスだったようです。
木下沢梅園はすでに満開を過ぎているのか無料開放されています。たくさんの花見客が訪れているようで林道わきに駐車している車もありました。
梅の里入り口のバス停から高尾駅に戻ります。小仏からのバスはすでに満員でした。春が始まろうとする高尾は多くのハイカーや行楽客で賑わう一日だったようです。
春のザリクボ沢はハナネコノメソウなどが咲くところとして知られています。これを目当てにカメラを抱えて登って来る人も多いようでした。
ハナネコノメソウは咲き始めたばかり、赤い葯と白い萼が目立っていました。