高尾山口9:00-高尾山10:25/50-城山12:00/40-景信山13:40/55-底沢峠15:10-明王峠15:20/35-相模湖駅17:05
陣馬山高原下から登り始める予定でしたが、高尾駅でバスに乗り損ねたこともあり京王電車に乗り換え高尾山口に向かいました。
人気の山だけあって高尾山にはたくさんのコースが整備されています。清滝口からは表参道の1号路、びわ滝の側を登る6号路、それと稲荷山コースの3コースがあります。今回はまだ登ったことのない稲荷山コースを登ることにしました。
登山道は尾根を目指して緩やかに登って行きます。地元の人の散策コースとなっているようでペットボトルだけを持った軽装の人が追い越していきます。しばらく登ると旭稲荷山神社、赤い社殿の左右には子連れのキツネの石造がありました。
良く踏まれた尾根道はやがて稲荷山の展望台にたどり着きます。東屋のある小さなこぶの上からは多摩周辺の街並みが見えているようです。しばらく登ると融け残った雪も現れ泥だらけの道が始まります。
たどり着いた山頂は平日にもかかわらずたくさんの人で賑わっています。展望台からは雲を被った大きな富士山、丹沢の山並みは寒そうな雪の中です。目の前のビジターセンターは建て替え工事の最中で山頂広場にはトラックなども登って来ていました。
高尾山からは城山に向かいます。明るい登山道も工事の最中のようで登山道わきの林道にはトラックが、ヘリコプターが爆音を上げながら資材を運んでいました。
たどり着いた城山は雪の中です。暗い雪雲からは風に乗って雪が落ちてきます。平日のためか城山茶店は店を開けていませんでした。ここからは樹林帯の中の下りです。雪が張り付いた坂道は凍り付いているようで軽アイゼンを履いたほうがよさげなところです。
タヌキの石造が祀られた小仏峠からは景信山への登り返しが始まります。登山道はジグザグを切りながら急な坂道を登って行きます。歩程も半分くらいまで来たようで陣馬山方面から下って来るハイカーにも出会うようになります。
やがて展望が開け始めると景信小屋の建つ広い山頂にたどり着きました。景信小屋も平日のためか営業をしていません。小屋のご主人でしょうか、太い竹を使い店の前のベンチを修理していました。
景信山も広い展望を楽しむことが出来るところです。霞んだ空の下では何処がどの町並みかを同定するのは難しいもののビル群の中にスカイツリーの尖塔を見付けることが出来ます。
景信山からも雪が残る泥だらけの道が続きます。小さなこぶには巻道が付けられ、道標には巻道を示す案内も打ち付けられています。堂所山への登りを右に分けしばらく進むと底沢峠です。ここからは陣馬高原下へと下る道が分かれていました。
さらに進むと明王峠です。茶店が建つベンチは富士山が見えるところですが低い雲の雲の中にその姿を隠していました。ここから陣馬山高原下へまではまだ2時間近く、この時間からでは日没が気になるところです。
ここからは相模湖へと下ることにしました。底沢へと続く林道を越えると再び樹林帯の中を緩やかに下って行く道が続きます。しばらく下ると杉の幹に「駅へ」と書かれた小さな道標がありました。この道は孫山には登らず沢沿いに下って行く道です。
沢には気象庁が設置した水文調査施設がありました。ネットで調べると水文調査は地球上の水循環を対象とする地球科学で、ここではこの山域の水の循環や分布などを調べているようです。
やがて道は林道にたどり着きます。さらに下ると中央道の高架下で国道20号線にたどり着きました。
長いと思った裏高尾の縦走コースも歩程は16km、今回は稲荷山コースから陣馬山方面へと向かいました。ネットなどを見ると陣馬山から下って来るコースを歩く人が多いようですが何方をとってもあまり時間は変わらないようです。何時か藤野側から歩いてみるのも良いのかもしれません。