日影沢林道10:00-城山北東尾根分岐10:10-城山12:00/35-一丁平12:55/13:05-高尾山13:50/14:00-いろはの森分岐14:15-日影沢林道15:00
山の会の仲間と日影沢林道から城山を目指したのは3月の末、小下沢ではハナネコノメにも出会えましたがお目当てのタカオスミレは見付けることができませんでした。今回はそのリベンジです。たどり着いた日影沢の駐車スペースには平日のためか空きもありました。
日影沢林道にはたくさんのスミレが今を盛りに咲いています。タカオスミレも林道の彼方此方に咲いています。茶色っぽい葉が思いのほか良く目立ちます。白いスミレはアオイスミレと言うようです。
前回は日影沢林道を城山に登って行きましたが今回はVルートと言う北東尾根を登ることにします。踏み石を頼りに浅い沢を渡ると若葉色の雑木林を登って行く道が始まります。緩やかに登って行く雑木林にはヤマザクラの花が春の盛りを教えているようでした。
明るい尾根道は樹林帯の中を登りながら高度を上げていきます。送電線を越えると道は小さな鞍部へ、登りかえすと木立の先に城山のアンテナが見えてきました。
視界が開けた稜線はスミレのほかキジムシロやセンボンヤリ、ジュウニヒトエなどの春の花が咲いているところです。前回訪れたときには林道にキブシの花が咲いていただけですが2週間で季節は大きく変わったようです。
たどり着いた城山の山頂は桜の花が咲いていました。高尾山から登ってくる人が多いようで、たくさんのベンチも昼食を楽しむ人で賑わっています。
天狗の面が置かれた山頂から春霞に包まれた八王子方面の展望が開けています。霞んだ街並みの中には都心のビル群も見えているようですが何処がどの町並みなのかは判らないものです。それでも目の前の高尾山へと続く春色の尾根道には桜の花明りが灯っていました。
山頂にはスイセンやムスカリ、クサボケなどの花畑が広がっています。桜に交じってミツバツツジ、アカヤシオの花も咲き残っていました。
城山からは高尾山に向かうことにします。城山に向かい息を切らせながらたくさんの人が登ってきます。木の階段が敷かれた登山道は一丁平を目指して下って行きます。登山道わきに咲くサクラはヤマザクラ、花とともに広がる赤茶色の葉がソメイヨシノなどと違った美しさを見せています。
もみじ台の巻道をたどり急な石段を登ると高尾山の山頂です。子供連れや観光客なども訪れる山頂はたくさんの人で賑わっています。世界一登山客の多い山と言うだけあって、派手なウェアを着込んだ海外からのお客さんも訪れているようです。
山頂からは4号路へ、歩く人はあまり多くないようですが道は良く整備されています。道端には黄色いヤマブキの花も咲き始めていました。吊り橋を越えケーブルカー駅へと向かう道を右に分けるといろはの森学習の道です。
ジグザグを切り乍ら樹林帯の中を下って行く道にはいろは48文字で始まる木が紹介されています。やがて登山道は林道を横切りるようになります。さらに沢に沿って下って行くと八王子山の会の山荘が見えてきました。
日影沢林道を左から合わせると城山から下ってくるハイカーが目立つようになります。ここから車を停めた日影沢林道の入り口まではスミレの花を眺めながらのわずかな下りが待っているだけでした。
高尾山はこの時期春の花に彩られています。中でも高尾山の春の花はスミレ、葉が茶色のスミレは高尾山周辺に咲くヒカゲスミレの仲間タカオスミレです。
城山近くの明るい尾根道に咲くセンボンヤリ、秋には長い花茎が伸びるこの花も春には背丈が低くかわいい花です。まだツボミなのか赤いセンボンヤリも多くあります。
またこの時期高尾山は桜の花が咲くところです。都会ではすでに葉桜となりましたが高尾山では今が真っ盛り、山だけあって赤茶色の葉が同時に出るヤマザクラが多いようです。