日影沢林道入り口8:30-日影沢キャンプ場8:45-城山10:15/11:30-小仏峠12:00-景信山12:35/45-420m付近13:35/45-木下沢林道14:05-大下バス停15:00
高尾山の日影沢はこの時期、ハナネコノメソウやヨゴレネコノメ、ニリンソウなど春の花が咲くことで知られています。
タクシーでたどり着いた日影沢林道入り口には10台ほどが停まれる駐車スペースもあります。しかしこの時期、車を停められそうにはありません。日影沢の沢沿いに登って行く林道沿いには春を待ちわびて咲き始めた優し気な花が顔を出していました。
この時期目立つ花はニリンソウにユリワサビ、ヤマネコノメソウやヨゴレネコノメも彼方此方に咲いていました。
道端に咲く花を眺めながら林道を登って行きます。やがて東へと大きく向きを変えた林道は車止めのゲートを越えることになりいます。暗い沢には山頂に向かって登って行くふみ跡も付いていました。
視界が開けてくると木立の先に城山のアンテナ群が見えてきます。この付近の春はまだ浅いようで芽ぶきが始まったばかりの山肌にはキブシの黄色い花が咲いていました。
たどり着いた城山の山頂は高尾山から登ってくるハイカーも合わせたくさんの人で賑わっています。まだ桜の花には早いようですが茶店の軒先にはオデンやなめこ汁の幟が立っています。
まだ時計は10時を過ぎたばかり、昼には少し早いようですがテーブルに腰を下ろし担いできたシチュウ鍋にしました。しばらくすると風に乗って雪がチラホラ、まだこの時期は山頂での鍋は体も心も温まるものです。
山頂でゆっくりしたのち小仏峠に下ることにします。陣馬山から縦走してきたのか、たくさんの若者が城山を目指して登ってきます。
暗い小仏峠からは景信山への登り返しが始まります。最後のジグザグに軽く汗をかくと景信小屋が建つ山頂です。
ここは正月のお餅つき山行で訪れたことのあるところです。お昼時なのかたくさんのベンチもお弁当を広げる人で賑わっていました。
山頂からは展望が広がる尾根道を小仏バス停方面へと下って行きます。明るい雑木林を下って行く道は小仏バス停への道を右に分けると樹林帯の中を下るようになります。
やがて西側に大きく向きを変えた登山道は緩やかに山肌を巻きながら小下沢を目指して下って行きます。
瀬音が近付くと沢にはハナネコノメが咲いていました。少し花の時期は過ぎているようですが沢を白く染めるように可憐な花が咲いています。
木橋を渡ると木下沢林道です。左へと登って行く道は北高尾コースの関場峠を越え堂所山へと登って行くようです。付近には営林所の小屋があります。ボランティアで山林整備を行っているのか小屋の玄関にはたくさんの登山靴が並んでいました。
沢に沿って下って行く林道には子供たちを遊ばせるこげさわの森が整備されているようですがこの時期人影はありません。
やがて高速道の高架が見えてくると木下沢梅林です。梅林はすでに盛りを過ぎ無料で開放されていました。
木下沢の入り口で道を右に折れると大下のバス停は10分ほど、小仏峠からのバスは増便されているようでそれほど込み合っていませんでした。
日影沢はたくさんの春の花が今を盛りに咲いています。目立つのはニリンソウやユリワサビ、ヤマネコノメソウやヨゴレネコノメが咲いています。花を求め林道を離れ沢に下って行く人も多いようで、踏まれた花と書かれた案内板が建っています。
景信山から小下沢へと下って行く沢沿いの道にはハナネコノメソウが咲いています。そろそろその最盛期は過ぎているようですが白い花の中に赤い葯が可憐な姿を引き立たせています。
沢に沿って下って行く木下沢林道にも春の花が咲いています。目立つ花はヤマルリソウやヤマエンゴサクなど、タチツボスミレやナガバノスミレサイシン、エイザンスミレなども咲いています。
しかし見たいと思っていたタカオスミレは見付けることができません。時期はしばらく先のようなのか、時間があれば4月の中ごろにまた訪れてみたいものです。