日影沢林道入り口8:35~325m付近・衣類調整~550m付近10:05/10~小仏城山10:55/11:25~小仏峠11:50~景信山12:30/50~木下沢(サリクボ沢)13:40/55~木下沢林道14:10~木下沢梅園14:50/15:15~大下バス停15:20
春の日影沢は白いハナネコノメやヨゴレネコノメ、ニリンソウなど春の花が咲くところです。今年は季節の流れが速くなっているようで3月22日頃には東京でも桜の花が咲き始めると言います。
高尾ビジターセンターのツイートでは6号路のハナネコノメはすでに満開、ヤマルリソウも咲き始めていると言います。天気予報では晴れ一時小雨という不安定な予報でしたが山の会の仲間とハナネコノメを探すハイキングです。
高尾駅からタクシーでたどり着いた日影沢入り口はハナネコノメを目当てに訪れるハイカーでにぎわっています。日影沢入り口のウッドデッキから沢に下りましたがすでにハナネコノメは満開を過ぎているようです。コヤメルソウやヨゴレネコノメ、ミヤマカタバミなどの花は咲いていますがニリンソウはまだ咲き初めです。
ニリンソウやスミレなどの花を眺めながら日影沢林道をわずかに登ると城山北東尾根の取り付きです。小さな沢を渡渉すると明るい雑木林の中の登りが始まります。アオキの赤い実が目立つ登山道は春の芽ぶきもまだ浅いようです。目を上げるとキブシやアブラチャンの黄色い花を見付けることができます。ウグイスカグラはまだ咲き始めたばかりでした。
急な登りに高度が上がると送電線です。広く開けた視界の先には仏果山や高取山、大山から続く表尾根の稜線をたどると丹沢山、蛭ヶ岳の頂を見付けることができます。
やがて道は日影沢林道を左から合わせ小仏城山へと登って行きます。相模湖を見下ろす山頂広場は桜の時期には早いようですがたくさんの人でにぎわっていました。
昼食の後は景信山に向かうことにします。杉林の中を緩やかに下って行く道は小仏バス停から登ってくるハイカーやこれから裏高尾を縦走するハイカーで賑わっています。小さなザックを背負ったトレランの若者が元気よく走り下っていました。
たどり着いた小仏峠には明治天皇の休憩所跡の石碑や庚申塚などがあります。ここは甲州街道の小仏関所があったところで江戸時代以降には山麓の駒木野に移されたと言います。
小仏峠から景信山への登り返しは標高差150mほど、それほど急ではないものの40分ほどの単調な登りです。
陣馬山から縦走してきたのか山頂から下ってくる人も目立つようになり、最後のジグザグを登ると明るく開けた景信山の山頂です。たくさんの人がベンチに腰を下ろしお昼の最中です。お正月でもないですがこの時期にもお餅をつかせてもらえるようで、杵を振り上げるているグループもいました。
不安定な天気で雲が多い空の下に富士山は見えていません。それでも都心のビル群の中にスカイツリーがかすかに浮かんでいました。
山頂でひと吐息を入れたのち木下沢へ下ることにします。やがて登山道は小仏バス停への道を右に、さらにしばらく進むと山裾をトラバースする道です。
やがて道はザラザラとした滑りやすい岩屑の道を下ります。沢音が聞こえてくると木下沢、浅い沢にはハナネコノメやヤマネコノメソウ、タチネコノメソウなど群生しています。まだ赤い葯が残ったものも幾つかありましたが週末にはハナネコノメもその最盛期は過ぎるようです。やはり今年の春は1週間ほど早く進んでいるようでした。
木下沢からは木下沢梅園へと向かいます。木下沢のネコノメを目当てに林道を登ってくる軽装の人も多いようでした。
この時期、木下沢梅園は満開の梅が咲き乱れています。白梅はすでに最盛期を過ぎようとしていますが紅梅はこれから、梅を目当てに訪れる観光客も多いようでした。
帰りは大下バス停から高尾駅へ、小仏峠からのハイカーで満員だったらと心配していましたが、無事高尾駅にたどり着くことができました。
日影沢は春の花が咲くところです。この時期はハナネコノメソウの花、ヤマネコノメやヨゴレネコノメなどの花が咲いています。ニリンソウなどの花が満開になるのは少し先のようでした。
木下沢にはハナネコノメの花が咲いています。今年はやはり春の訪れが早かったようで赤い葯が残ているのはあまり多くありません。ヤマネコノメソウやタチネコノメソウ、ヨゴレネコノメソウも咲いていました。