駒木野バス停8:20~地蔵峰9:05/25~新井バス停分岐10:05~熊笹山~富士見台10:55/11:20~杉沢の頭11:30~高ドッケ12:00~板当山12:25/50~狐塚峠~杉ノ丸13:50/14:05~黒ドッケ14:20~夕焼け小焼けバス停15:20
木下沢を取り囲むようにして連なる500メートルほどの稜線は北高尾山稜と呼ばれるアップダウンの多い縦走路です。
何時もたくさんのハイカーで賑わう高尾山や奥高尾のハイキングコースと違い、歩く人も少ない静かな山歩きができるところです。最近はトレランの若者も多くなったようで堂所山から小仏城山、高尾山まで縦走する山行記も目にすることかあります。
登山口は駒木野バス停、かつて小仏の関所があったところで史跡の石柱の前には通行手形を置いたと言う手付石と手形石が置かれていました。
中央道の高架をくぐると地蔵峰への登りが始まります。ミズナラなどの雑木林の中を登って行く道は思いのほかの急坂、固定ロープが張られたジグザグを繰り返すと愛宕地蔵が祀られた地蔵峰です。
さらに雑木林の尾根道を登って行くと唐沢山です。目立たない太鼓曲輪尾根へと下って行く道を分けると程なく右から荒井バス停からの道を合わせます。この近くには中央道の八王子ジャンクション、稜線の真下が圏央道の八王子トンネルと言います。
御主殿の滝へと下って行く道を右に分けると熊笹山への登り返しです。笹に覆われた急坂を登って行くと左に巻き道が分かれていました。
富士見台への登りも急坂、右手には視界が開けるところもあり八王子の街並みの先に都心のビル群が霞んでいました。気温はかなり低いようですが春の近付いた濁った空の下で視界は期待できません。
たどり着いた富士見台。展望が開けた先は小仏峠、その先には白い雪を被った富士山が見えていました。ここは八王子城跡への分岐点、八王子城側から登って来る中高年のハイカーも多いようです。
富士見台からは北高尾山稜の縦走路です。滑りやすい急坂を下り登り返すと三等三角点がある杉沢の頭です。その先のピークは高ドッケ、板当山へと続いています。
芋ノ木ドッケや三ツドッケなどドッケは尖った山を指すものと言います。小さいながらもここは急なピークが続く稜線と言うことです。
案内板が建つ鞍部は板当峠、右手には滝沢川から登って来る林道が通っていました。左手は木下沢方面へと続く巻き道、途中から登山道に戻りしばらく登ると狐塚峠です。ここからは木下沢へと下って行く道が分かれていました。
再び急坂を登ると木立に覆われた杉の丸、一度下って登り返すと今日最後のピーク黒ドッケです。登山道はここからも小さなピークを踏みながら堂所山、陣馬山へと続いています。我々はここから夕焼け小焼けのバス停に下ることにします。
樹林帯の斜面を下る道はジグザグを繰り返しながら下って行きます。良く備された道ですが疲れ始めた足には少し辛い下りでした。
しばらく下ると夕やけいろは坂コースの分岐です。夕焼け小焼けふれあいの里を中心に幾つかのハイキングコースが設けられているようです。
ジグザクを切りながら下って行くと星ふる広場、キャンプファイヤーの跡が残っているところです。橋を渡ると手打ちそばの旗か並べられた夕焼け小焼けのバス停にたどり着きました。
北高尾山稜を歩いたのは15年も前のこと、蛇滝口のバス停から北高尾山稜を回り、小仏城山、高尾山へ縦走しました。圏央道の工事が始まったころで工事中の八王子ジャンクションには大きな排気塔がそびえていた記憶が残ています。またこの日は冬至、ダイヤモンド富士を見るために堂所山から小仏城山までの山道を急いだ記憶が残っていました。