御岳渓谷~紅葉の渓谷歩き~ 
御岳苑地9:26~神路橋~お山の杉の子11:19~清流ガーデン澤乃井園10:47/12:16~楓橋~寒山寺12:12~玉堂美術館12:42~御岳苑地13:03
今年の秋は思いのほか早くやってきているようです。9月までは30度を超える日が続いていましたが最近は最高気温も15℃ほど、もう山は紅葉の季節になっているようです。
たどり着いた御岳苑地の駐車場は御嶽駅から離れていることもあり閑散としています。ここは東京都の多摩川第三発電所の近くです。道路沿いには発電所の水車や入口弁が展示されていました。
多摩川を渡る橋は神路橋、御嶽神社の赤い鳥居から続く道にある橋です。青梅街道にも続いているようで郵便配達のバイクが通っていました。
ここからは多摩川の左岸に続く遊歩道です。紅葉が始まっていますが平日と言うこともありハイカーは多くないようです。流れの中にはカヤックのスラロームコースのポールが付けられていました。
御岳橋の下をくぐると赤く色付いたモミジが目立つようになります。鵜瀬橋の近くにはお山の杉の子の歌碑がありました。小学校の唱歌としても親しまれた童謡です。
鵜瀬橋近くの東屋で一休みしたのちさらに下って行くと楓橋です。清流ガーデン澤乃井園の広場には澤乃井の利き酒ができる利き酒処、蔵元の売店、豆らく、ままごとやなどのレストランもあります。軽食を売っている店で山菜そばとおでんの少し早いお昼ご飯にしました。
紅葉を眺めることのできる清流ガーデンはたくさんの人で賑わっています。利き酒を目当てにしているのか外国からのお客さんも目立つようです。
Webで見ていた豆らくが見付からず、おぼろ豆腐膳など豆腐料理を食べることができませんでした。来年でも機会があれば食べてみたいものです。
楓橋を渡り多摩川の右岸へ、急な石段を登ると寒山寺です。ここは明治の書家、田口米舫が中国の姑蘇城外の寒山寺を訪れたとき託された釈迦像を安置したお寺です。楓橋夜泊は学校の教科書にも登場する漢詩「月落烏啼霜滿天 江楓漁火對愁眠 姑蘇城外寒山寺 夜半鐘聲到客船」、楓橋や鐘楼はそのような情景が浮かぶようなところでした。
ここからは多摩川に沿った遊歩道を歩いて行きます。途中にある大きな岩、ここでは若者がボルダリングを楽しんでいます。
最近の多摩川ではカヤックやSUP、それとボルダリングが盛んなようです。大きなマットはクラッシィパッドとか、これを抱えて河原に下ってくる若者に出会うことが多いところでした。SUPやカヤックもそうですが道具を運ぶのは電車では無理、自家用車か近くで借りることになるのでしょう。近くにはカヤックを借りるところも多くできているようです。
やがて道は急な石段を登り吉野街道へ、トンネルを越えると玉堂美術館への分岐です。ここでは台風で流出した御岳小橋の工事が行われていました。
工事の人の話では昨日、寒山寺の駐車場付近でクマが目撃されたとか、東京熊マップで確認しましたが見付かりません。話が間違っていたのか更新が遅れているのか、何れにしても熊に出会うことがなければと思うところです。
紅葉の御岳橋をくぐりしばらく歩くと杣の小橋です。ここから紅葉の坂道をわずかに登ると車を停めた御岳苑地でした。
早い紅葉を楽しみながらの軽いハイキング、奥多摩の周辺は熊の出没情報で安心して歩くこともできません。山の中よりむしろ柿など多い民家近くで見かけることが多いのかもしれません。
奥多摩の紅葉も進んでいましたが武蔵五日市の廣徳寺もイチョウが黄色く色付いているころ、少し下山が早かったこともあり廣徳寺のイチョウを見てから戻ることにしました。
狭い坂道を登って行くと廣徳寺です。駐車場には平日にもかかわらずたくさんの車が停まっています。総門をくぐると正眼閣の扁額を掲げる大きな山門です。その後ろには大イチョウが黄色く色付いていました。
鐘楼の前には10人ほどの中年のグループ、今熊山から下ってきたのでしょう。外国からのお客さんも来ているようでした。
秋の紅葉を楽しめたハイキングの一日でした。