一乗谷朝倉氏遺構は一乗谷城とその山麓に広がる城下町です。一乗川にそって広がる一乗谷には武家屋敷を始め寺院や町屋などが立ち並んでいたと言います。
畑の中の小さなみやげ物屋と遺跡が発掘された朝倉氏の城下町の跡。少し下流の下城戸跡から上流の上城戸跡に挟まれた一帯に、武士の館や町人の町並みなどの広がっていたと言います。
受付の大柄な若い子の説明に従い、遺跡の跡の町並みを散策して行くことにします。当時の武家屋敷や町人の家などが再現され、往時の生活も垣間見ることが出来ます。各々の家には井戸があり、家の外にはトイレもあったようです。
一時期、室町将軍もこの地に身を寄せたと言われているだけあって、京都の文化も積極的に取り入れかなり文化的な生活が展開されていたようです。
説明してくれた小母さんの話では一乗谷は京都と越前を結ぶ街道沿いに開けた町で、一乗谷城は目の前の小高い山の上に建てられた山城。普段の生活は麓の館で営まれてと言います。
一乗谷城に登って行く大手道は数年前の大雨で崩壊し現在は閉鎖されているとか。所々に土塁なども残っているようですがまだ発掘は進んでいないようです。
一乗谷川を渡ると館跡と言う唐門が建っています。土塁と狭い堀で囲まれた館は朝倉館、その奥に諏訪館跡庭園や湯殿跡庭園などが残っています。苔むした石組は時の流れを今に語りかけているようです。