逗子駅9:25~宋泰寺9:35/40~六代御前之墓10:05~長柄桜山古墳群2号墳10:30~1号墳10:55~セブンイレブン葉山町長柄店11:40/45~阿部倉山12:10/45~二子山12:40/55~南郷上ノ山公園分岐14:00~二子山ハイキングコースFK3分岐15:00~二子山ハイキングコース田浦入口~船越神社16:10~大漁丼屋かわなか16:20/35~京急田浦駅16:40
歩きなれた三浦アルプスのハイキングコース、この時期でも雪の心配もなく気楽なハイキングが楽しめるコースが多くあります。三浦半島を横断するコースの一つ、長柄から阿部倉山を通り二子山、京急田浦駅へと続くコースは歩く人も少ないコースです。今回は長柄桜山古墳から少し長めの三浦半島横断するコースを歩くことにしました。
JR逗子駅から田越川沿いの道を下ると高野山真言宗の宋泰寺です。ここの十王と奪衣婆は逗子市の重要文化財にも指定されていると言います。十王思想によると冥府には冥府には、泰広・初江・宋帝・五官・閻魔・変成・太山・平等・都市及び五道転輪の十王がいて死者の生前の罪を裁くと説いています。歴史ツアー客がガイドさんの説明を聞いていました。
県道を超えると六代御前の墓入口です。現地の案内板などによると六代御前(平高清)は、平維盛の子で平清盛の曾孫にあたります。
壇ノ浦の戦い後、源頼朝に命じられて平氏残党の探索をしていた北条時政によって捕らえられましたが、文覚上人の助命嘆願によって助けられました。その後、文覚上人が三左衛門事件(土御門通親襲撃未遂事件)に伴い流罪となると、六代御前は田越川の畔で処刑されたと言います。急な石段を登っていくと大きなタブノキの木の傍に小さな石柱がありました。
長柄桜山古墳へは急な舗装道路を登って行くことになります。道端に数軒の家が建っていますが人は住んでいないのか、車が登るのも厳しそうな道は生活も難しいのでしょう。
現地の案内板などによると長柄桜山古墳群は平成11年(1999年3月)1号墳が発見され、その後2号墳も試掘調査が行われました。4世紀後半(古墳時代前期)に造られた前方後円墳として県内最大級の規模で国指定史跡に指定されています。
木立に覆われた2号墳からは目のまえに江の島、その先には白い雪を被った富士山がそびえていました。ここで出会った女性は地元の人、三浦アルプスには良く登っているようで「みろく山の会」が作った三浦アルプスの登山地図を持ち歩いていました。
尾根筋をしばらく歩いた1号墳は修復工事の最中、周回路なども付けられ4月ごろには公開されると言いますが今は立ち入り禁止のロープが張られていました。1号墳からわずかに下ると展望台、木の枝に手作りのブランコが付けられているところです。目の前は稲村ケ崎の切り立った岬、今日は思いのほか風が強いため岬の先端は白波が砕けていました。
住宅が立ち並ぶ桜山団地の中を下って行きます。途中、階段で長柄に行くところがあったようですが見落としたようで少し遠回りをしてしまいました。
川久保の交差点住宅地の中をわずかに進むと阿部倉山の登山口です。古い庚申塚や石祠、赤い涎掛けのお地蔵さんが祀られているところです。ここからはスダジイやアオキなど照葉樹に包まれた急な登りが始まります。
急な登りの息を切らせながら登って行くと阿部倉山の山頂です。ヒノキ林の山頂は視界もなく、丸太のベンチがあるだけです。
阿部倉山の山頂でお弁当を食べたのち二子山へと向かいます。小さく下った鞍部からは上二子山、下二子山のピークを超えることになります。標高差は50mほどでしょうが急な登りに息が上がってしまいそうです。
強い風が吹き抜ける中、ようやくたどり着いた二子山は1等三角点がある頂です。木の展望台の上に立つと赤いガントリークレーンは磯子の造船所、その先に霞むのは横浜のビル群でしょうか。軽装のハイカーやトレランのハイカーは南郷上ノ山公園から登ってきたようでした。
二子山からは馬頭観音を越え京急田浦駅へと向かうことにします。南郷上ノ山公園への道を左に分けわずかに下ると森戸川林道へと下って行く道、これを左に折れると北尾根コースです。
この道は沼間に抜ける生活の道として江戸時代から利用されているところ、よく踏まれアップダウンも少なく歩きやすい道です。東逗子への分岐を左に分けると道は中沢を巻くように続いています。ツバキ尾根の入り口には小さな道標が立っていました。
馬頭観音を越えしばらく進むとFK3と書かれた道標、乳頭山へは右に折れるところです。ここを左に折れ港ヶ丘を目指すことにします。目立たない道標は白赤稲荷への分岐、かつて赤と白の鳥居が立ち並んでいたという稲荷社があると言います。機会があればこの道も歩いてみたいものです。
横横道路の上を超えると右手の斜面に重機が大きな音を立てていました。田浦メガソーラーの工事現場とか、環境に対する問題もあるようですがまだまだ大規模な太陽光発電の開発が行われているようです。
やがて道は尾根筋を下り民家が近付いてきます。急な階段を下って行くと港が丘の住宅地にたどり着きました。
ここから京急田浦駅までは住宅地の中を下って行くことになります。船越神社に立ち寄り階段を下ると国道16号線、京急田浦の駅まではしばらくの舗装道路歩きでした。