葉山花の木公園9:05~189m峰(ソッカ)9:40/50~仙元山10:15/35~木の下10:45~あじさい公園口10:55~大峰山11:20/50~展望デッキ12:05~大峰山12:15/50~(つつじコース)~旧役場入り口13:10~(国道134号線)~葉山花の木公園13:30
葉山周辺には三浦アルプスや大楠山など小さいながらもハイキングの対象となる山が幾つかあります。今回はそのような山の一つ、仙元山とその近くにある大峰山を歩いてみることにしました。
葉山の海岸線を目の前にする背丈の低い丘陵ですが、晴れていれば丹沢の山々の先に大きな富士山を見付けることができるところです。
登山口は葉山町役場近くの葉山花の木公園です。住宅地の坂道を登って行くと実教寺と言う日蓮宗のお寺です。
さらに登ると山道が始まります。明るい照葉樹の林の中を登る道は程なく三浦アルプスの南尾根コースです。道標から右に折れる道はカンノン塚へ続く道です。左手には葉山のクリーンセンターの建物が見えていました。
ここからは良く踏まれたハイキングコースです。緩やかに登って行く山道をしばらく進むと展望が開ける189m峰の下にたどり着きました。目の前は葉山の海岸線、霞んだ空の下には丹沢や伊豆の山が霞んでいました。
斜面では数人の若者が休憩していました。チェーンソーなどで付近の伐採をしているようで「展望を楽しめるようパノラマを造っている・・」とか、この付近の山はダイワハウスのほか東武グループなどが所有していると言います。宅地造成などの計画があったようですがなかなか実現していないと言う話をしていました。
ここからは急な階段の登り返しが始まります。鎖が張られた手摺が付いていましたが急な下りでは少し気になるところです。
木の根が邪魔をするハイキングコースをしばらく進むと仙元山です。目の前は葉山の海岸線、霞む空の下には富士山の頂も見え隠れしていました。
山頂にある石碑には「食行身禄 不二仙元大菩薩」、裏には文政9年と刻まれていると言います。身禄菩薩は富士講の行者です。古くからこの頂が富士山の遥拝所であったのでしょう。
仙元山からは大峰山を目指すことにします。葉山のハイキングパンプレットに三ヶ岡山緑地として紹介されているところでアジサイやツツジの花が咲くところです。
葉山教会から急な坂道を下り堀内の街並みを進むとあじさい公園の入り口です。急な舗装道路を僅かに登るとあじさいコースの登山口にたどり着きました。石段の先があじさいの咲く公園、目の前には葉山の海岸線、かながわの景勝50選にも選ばれた森戸神社の森が見えています。
ここから山頂までは350mとか、思いのほか長い階段の登りです。照葉樹の明るい林の中を登る急坂に息を切らせながらたどり着いた山頂には大きな東屋、その傍にはベンチも置かれています。
ここも展望が開けるところで、葉山の海岸の先には霞んだ丹沢の山、仏果山の先には青く霞む甲武信ケ岳など奥秩父の稜線、その右に長く続く稜線は奥多摩へと続いているようです。
三ヶ岡山の山頂は東西に長く続いています。西側は西尾根コースをたどり展望デッキへ、東側は東尾根コースからつつじコースへと続いています。
展望デッキの先は真名瀬へと下っているようです。登り返しが少し気になることもあり、展望デッキから山頂を経て東コースへと向かうことにしました。
この山頂には消火用のホースが設置されています。山火事などへの対応のようですが水は登山口近くからパイプで送水しているようです。登山道沿いには青色の送水管が続いていました。
山は低いと言いながら標高は150m、ドラム缶で山頂などに雨水をためている山は見たことがありますがなかなか大変な設備と言うことです。
展望が広がる東2峰広場を超えると、ハイキングコースは照葉樹の林の中を下って行くようになります。しばらく下るとコースの名前ともなったツツジの群生、背丈が低いこの付近ではヤマツツジでしょうが花の時期には斜面を真っ赤に染めるところなのでしょう。
住宅地の中の舗装道路を下って行くと旧町役場あとにたどり着きました。ここから葉山花の木公園までは国道沿いのアスファルトの道が待っていました。
葉山は御用邸のあるところです。その近くには県立葉山公園があります。
かつては御用邸付属の馬場であったようですが相模湾が眼前に広がり、富士山と江ノ島を望む絶好のビューポイントとしてたくさんお人が訪れる公園になったと言います。マリンスポーツが盛んなところで砂浜にはシーカヤックなどが置かれていました。
砂浜からはシーキャンドルを頭に載せた江の島、先ほどまで見えていた富士山は霞んだ空の中にその姿を隠していました。