東逗子駅10:25-0h20m-神武寺10:45/50-0h40m-鷹取山11:30/45-0h20m-鷹取山公園入口12:05-0h30m-追浜駅入口12:35
逗子から先は電車の便はあまり良くないようで逗子止りの電車も多いようです。東逗子駅から横須賀線の踏切を越えると程なく神武寺の入口です。
参道は急な石段、古くから多くの参拝客に踏まれたのか岩に刻まれた石段はコケに覆われています。
行基の創建と言う天台宗の古刹は山岳信仰の霊場で、源頼朝をはじめ鎌倉幕府の庇護を受けたとところです。境内の梵鐘は神武寺の梵鐘として金沢八景のひとつにも選ばれています。暗い常緑樹林の中の薬師堂は薬師三尊を祀るところで、近くには石仏や石像なども祀られています。鋭い鳴き声とともに見上げる梢の先からタイワンリスが姿を見せます。先日の鎌倉にも多く住み着いているようで湘南周辺はタイワンリスの繁殖地となってしまったようです。
ここからは樹林帯の中を登るハイキングコースです。視界が開けるところからは東京湾を挟んだ房総の山々、振り返る江の島の先には箱根の山々も見付けることができます。
横横道路を越えた先は大きな岩の下を巻くようになります。この付近が親不知と呼ばれているところでしょうか、小さな岩場を巻きながら登り返すところもあります。
鷹取山一帯は広い公園となっています。写真などでも紹介される山頂は石切り場の跡で垂直に切り立った岩壁には無数のハーケンの跡が残っています。広場から回る込むように山頂への遊歩道を登って行くと山頂の展望塔です。
明るい光の中に輝く都心のビル群、その中にはスカイツリーや東京タワー、霞んだ筑波山も見付けることができます。目の前の狭い入江は長浦湾、自衛隊の艦船が数隻浮かんでいました。
鷹取山は湘南妙義とも呼ばれる岩山です。石切り場の岩壁にもたくさんのハーケンやボルトが跡が残っています。しかし最近は落石の危険性などからクライミングが禁止となっているようで岩登り禁止の看板が建っていました。
公園どたどる道はガイドブックなどにも紹介される磨崖仏にたどり着きます。見上げる石仏の脇にもハーケンの跡が幾つか、信仰の対象にハーケンを打ちこむのは如何なものでしょうか。
鷹取山公園の入口からはスマホのお世話になりながら横須賀の街へ下って行きます。便利になったものですが地図を読めなくなるなど機械文明の虜になるのは事実です。電話番号を覚えることが出来なくなったのは我々だけではないようです。
追浜駅近くの雷神社に参拝してから金沢八景の瀬戸神社へと向かいます。この道は観音崎から首都圏を一回りして富津岬へと続く国道16号線です。さすが車の流れも多いところです。
たどり着いた京浜金沢八景駅の近くで瀬戸神社や琵琶神社などを散策したのち自宅に戻ることにしました。