川久保バス停8:55~森戸川林道終点9:45/50~中沢10:00~東尾根分岐10:50~135m付近10:55/11:00~送電鉄塔下11:20/50~乳頭山11:50~畠山12:35/45~不動橋13:15~175m付近13:50/14:00~大楠山電波塔14:25/35~前田川遊歩道15:25~前田川バス停15:50
山の会の三浦アルプスのハイキング、今回は森戸川の源流中沢を遡り乳頭山から畠山へ、さらに大楠山から前田川へと下る長いコースです。逆コースを歩いたことがあるものの8年も前のこと、なかなか歩きごたえがありそうなコースです。
集合は逗子駅、京急のバスで登山口の川久保の交差点に向かいました。
住宅地の中をわずかに歩くと森戸林道のゲートです。ここからは森戸川に沿った林道歩きが始まります。
林道わきには南尾根へと登って行くサブコースが幾つか分かれていました。三浦半島中央道路の高架橋をくぐりしばらく歩くと森戸川林道の終点です。
ここは南沢、中尾根、二子山へと続く道が分かれるところです。
浅い沢沿いにしばらく歩くと二子山への道を左に分ける中沢の出会い、その先にはツバキ尾根へと登る小さな道標が立っていました。
沢に沿って薄いふみ跡が続いていますが靴を濡らすことも少なくむしろ沢床を歩くほうが良さそうな浅い沢です。途中、ななめ滝や倒木で、高まくところもありますが固定ロープも張られていました。
何度か渡渉を繰り返しながら沢を登って行くと沢は浅くなります。北尾根の馬頭観音への道を左に分けると杉林の中のふみ跡の道になります。
落ちそうな小さな丸木橋は川床に下りて超え、しばらく歩くと北尾根のハイキングコース分岐です。木の幹にテープが巻いていますが見落としそうなところでした。
ここからはガイドブックなどにも紹介されているハイキングコース、軽装のハイカーにも出会うところです。明るくなった登山道は小さな岩場をたどり乳頭山直下へと登って行きます。
山頂からわずかに下った送電鉄塔の下は展望が広がるところ、本牧にある造船所のガントリークレーンなども見付けることができます。
送電鉄塔の下でお弁当にしたのち乳頭山へ、ここからは畠山へと続く尾根道歩きです。すでに山ツバキの時期は過ぎているようで登山道にはわずかに赤い花弁が落ちているだけでした。
小さなアップダウンの道に息を切らせると畠山の直下、林道のような道を回り込むように登ると畠山の山頂にたどり着きました。
広く開けた山頂には三角点と馬頭観音の石像が祀られています。畠山の由来は衣笠城合戦で畠山重忠が陣を敷いたところです。源頼朝の石橋山の挙兵のとき畠山忠親は平家方として戦うことになります。源氏方についた三浦義澄や和田義盛が率いる三浦一族と合戦、三浦一族は衣笠城に立てこもるものの衣笠城は落城しました。衣笠城を脱出した義澄は頼朝と合流、その後大軍を率い鎌倉入りを果たしたと言います。
畠山から明るい照葉樹林の中を下って行くと不動橋です。ここは横須賀と葉山を結ぶ車の多い県道です。
ここからは大楠山への登りが始まります。春の景色が広がる民家の先から横横道を超えると阿部倉、かつては温泉があったようですがすでに閉館しています。
明るい舗装道路は葉山国際カントリークラブを目の前に上る思いのほか急な道、疲れ始めた足にはかなりきつい登りでした。
ひと登りした道端で一息を入れたのちしばらく進むと大楠山への分岐、左手から衣笠城や芦名口から登ってくる道を合わせるとゴルフ場のフェンスの脇を登る階段の道です。ひと登りすると山頂へと登って行く急な階段、かなり疲れているので巻き道をたどり電波塔が建つ広場に向かいました。
ここからは前田川のバス停を目指し明るい雑木林を下って行きます。最後はお馴染みの前田川遊歩道、数日前の雨が残っているようで水嵩は少し多いようでした。
背丈が低い三浦の山と言いながら歩程は12km、アップダウンも多くかなり歩き応えのあるハイキングでした。