前田橋10:00~大楠山11:45/12:25~湘南国際センター13:35
前田橋から大楠山へのハイキングです。たどり着いた前田橋のバス停からしばらく歩くと前田川の遊歩道です。川床に付けられた遊歩道は飛び石などを頼りに前田川を登って行きます。
地元の人が芝刈り機を持ち水草の整備を行っていました。雨などの後は水量が増すようですがサラサラと流れる水は登山靴を濡らすこともありません。
しばらく登ったところで川を離れ舗装道路へ、関東ふれあいの道の案内板から大楠山への登山道が始まります。
緩やかに登って行く登山道は、照葉樹の雑木林の中を登って行きます。天気は良いものの強い風が尾根筋を吹き抜けていました。
かつてこの山を訪れたときは台風の直後、尾根を吹き抜ける風で根元から倒れた木が登山道に覆いかぶさっていた記憶が残って生かす。梢の先から富士山の頂が見えるところもありますが、あまり展望に恵まれない登りです。
やがて山頂が近づくと大楠山のレーダー雨量観測塔です。ここのレーダー雨量観測塔は、国土交通省が設置したCバンドレーダーの一つで高鈴山や駒ヶ岳、三ツ峠にも同じ気象レーダーがあったと言います。
気象庁の気象レーダーやアメダスなどとも統合が行われ、ナウキャストと呼ばれるシステムがリアルタイムで降雨量や雷、竜巻などの観測が行われその予測ができるようになっています。我々も雨雲レーダーなどのアプリにより雨雲の予測を利用することが出来ます。山を登っているとき雷や雨の予測ができることは非常にありがたいものです。現在はドップラーレーダーと呼ばれるより観測精度の高いレーダーが利用されていると言います。
山頂へと登る急な階段をひと登りすると強い風が吹き抜ける大楠山の山頂です。正面には東京湾をはさんで千葉の稜線が見えています。
目立つ双耳峰は富山でしょうか、背丈の低い千葉の山々はその頂を同定するのはなかなか難しいものです。
振り返ると白い雪を被った富士山、横浜の市街地も目の前に広がります。霞んだビル群の中にはランドマークタワーが見えていました。
平日にもかかわらず山頂には多くの人が訪れています。阿部倉コースや衣笠コースから登ってくる人が多いようでした。
山頂には展望塔と大楠山ビューハウスがあります。展望塔は閉鎖されているようでしたがビューハウスは運営されているようです。
下山は湘南国際村コースを下ることにします。山頂直下は長い階段が続くところです。地元に人がトレーニングとしてこの階段を利用しているようですがなかなか足腰が鍛えられそうなコースです。
湘南国際村へは舗装道路の長い登り返しです。湘南国際村はゴルフ場開発の跡地に開発がすすめられた滞在型の研修や会議、学会などの施設、高級住宅地も併設され有名人の自宅もあるところです。
開発計画がバブルの時代だったこともあり、地価が下がった現在はなかなか運営も難しくなっているようです。最近では新型コロナの隔離施設として多くの感染者を受け入れていたと報道された記憶が残っています。
明るい湘南国際センターバス停で20分ほどの待ち合わせ、逗子駅行きのバスで戻ることにしました。