南郷上ノ山公園10:35~二子山11:05/10~乳頭山12:30~鉄塔12:35/13:20~(中尾根)~中沢14:30~南郷上ノ山公園15:15
全世界でのコロナウィルス感染者は10万人を超え、国内でも400人を超えています。今週初めからは異例の学校の休校が行われ、低学年の子供がいる共稼ぎの人は大変と言うニュースが流れています。早く感染が収束し安心して山に登ることができるようになることを祈るばかりです。
感染の拡大はクラスターと言う小規模な集団感染により引き起こされているとか、公共交通機関の移動では感染の報告はないもののやはり気になるところです。今回は近場、公共交通機関を利用しないと言うことで三浦アルプスを歩いてみることにしました。
たどり着いた南郷上ノ山公園は明るい春の日を浴びています。グランドや広い芝生があるようで休校などのためもあってか、たくさんの親子連れで賑わっていました。
車止めのチェーンが張られた舗装道路を登って行きます。明るい尾根道をしばらく登ると東逗子への道を左に分ける道標です。さらに舗装道路を登って行くと葉山無線中継所にたどり着きました。
展望が開ける二子山の山頂には展望台があります。ランドマークタワーなど横浜の街並みの先には霞む都心のビル群を見付けることができます。ベイブリッジの先にはスカイツリーの尖塔が春の空の下に見え隠れしていました。
二子山からは乳頭山に向かうことにします。舗装道路を下って行くと東逗子方面への分岐です。道標の脇には台風の影響で登山道が荒れている、イノシシが出没しているとの注意が書かれています。
森戸川へ下る道、東逗子駅へと向かう道を分けた登山道は照葉樹の明るい尾根道を緩やかに登っています。
昨日の雨のためか泥で歩き難いところもあります。今年は季節が早く進んでいるようですが登山道にはヤブツバキの花が、すでに満開は過ぎているようですが道端には赤い花柄が落ちていました。
たどり着いた馬頭観音の先には薄い踏み跡があります。中沢に下り六把峠へと続く道のようですが道標さえもありませんでした。低山の常でしょうが三浦アルプスにはたくさんの踏み跡があるようです。
案内版にはこの馬頭観音は横須賀の田浦から逗子の沼間に抜ける生活の道に祀られたものとか、かつてはこの道を荷駄を背負った馬が行き来していたのでしょう。
田浦大作へ向かう道を左に分けると台風でなぎ倒された杉林です。東京湾から中沢へと吹き抜けた強い風により幹が裂け、根元から倒れた木が登山道に積み重なっていました。チェーンソーなどで通行には支障がないよう整備されていましたが台風の被害はまだまだ残っていることが判るところです。
岩溝を登り明るい尾根道を登って行くと乳頭山の分岐です。横須賀方面の視界が開ける山頂からは東京湾、霞む富津の海岸線の上には白い東京観音が見え隠れしていました。
山頂から僅かに下ると目立たない南沢に下る踏み跡です。藪の中に小さなテープが巻きつかれていましたが判っていなければ見付けることはできないでしょう。
視界が開ける送電鉄塔の下で少し遅い昼食です。あまり展望が良いところではありませんが、明るい春の日の下に丹沢の山並みが広がっていました。
ここからは中尾根へと続く尾根道です。戻ってきた初老のハイカーは道を間違えたようで畑山に行く道が判らないとか。確かに三浦アルプスは道標も目立たなく道間違いを起こしそうな所も多いところです。遭難騒ぎになることもないでしょうが乳頭山直下の分岐など気を付けなければならないところもあります。
途中の稜線にも台風の爪跡、強い風で根こそぎ倒れた木により斜面が崩壊したようです。ここもまた中沢へと吹き抜ける風の通り道だったのでしょう。
薄い踏み跡を登って行くと中尾根、小さなアップダウンが続く尾根道です。後ろから追い付いてきた若者は「これを行くと東逗子に行けますか・・・」とか、乳頭山直下の分岐を見落としたのでしょうが地図も持っていないようです。若いから体力もあるのでしょうが結構危ないものです。
杉木立の中を下るとやがて中沢に、ここからは二子山への沢沿いの道です。
浅い沢床などを歩きたどり着いたウナギ沢の分岐から二子山への登りが始まります。ここにも杉林がなぎ倒された台風の爪跡が、強い風も地形によってその影響は大きく変わるのでしょうです。
たどり着いた二子山への分岐からは南郷上ノ山公園を巻くようにした駐車場に戻りました。明るい芝生は親子連れで賑わっています。早咲きの桜はすでに満開を過ぎ赤い花柄が目立つようになっていました。