松輪バス停9:40~間口漁港10:05~剱崎10:15~小休止11:55/12:00~江奈湾11:25~白浜毘沙門天11:55~毘沙門海岸(昼食)12:05/30~盗人狩り13:20~宮川漁港14:00~宮川町バス停14:10
山の会の仲間との山行は三浦海岸の荒磯歩きです。マグロ丼、荒磯歩きのキーワードに参加したのは19名、学校の登山遠足と言ったところです。
集合は京急の三崎海岸駅です。今年は少し季節の流れが早いようで河津さくらはすでに満開を過ぎています。それでも駅前にはたくさんの屋台が店を出していました。
駅前を出発したバスは剱崎手前の松輪のバス停へ、ここからは間口の漁港へと向かいます。青く晴れ渡った空の下にはキャベツや三浦大根の畑が広がり明るく温かい湘南の風景が広がっていました。
間口漁港は関東ふれあいの道の神奈川県のスタートポイント、お馴染みのふれあいの道の案内板を確認したのち漁港の脇から荒磯を歩きが始ります。小さな灯台が建つ剱崎はかながわの景勝50選にも選ばれたところです。
荒磯の先には浦賀水道を挟んで房総の山々が青く霞んでいます。よく目立つ双耳峰は富山、その奥には伊予ヶ岳、さらに左に目を移すと鋸山の意外に大きな三角形の頂が見えています。しかし特徴の少ない房総の山々はその頂を同定するのは難しく先日登った高宕山などの頂は見付けることができませんでした。
ここからは三崎層と呼ばれるスコリアと泥岩が縞模様を織りなす堆積岩の荒磯です。海食された海岸段丘の岩磯には小さな潮だまりなどもあり小さな岩の間を拾いながら歩く変化に富んだ道が続いています。
やがて道は江奈湾へ、小さな漁港の先はアシなどが生い茂る湿原になっています。ここからは海岸線を離れ舗装道路を登って行くことになります。
ひと登りした道は道標に導かれ白浜毘沙門天へ、笹薮の中の小さなお堂には毘沙門天が祀られ今でも護摩供養が行われているようです。
ここからわずかに下ると草原に覆われた海岸、ここまでは車が入れるようで海釣りを楽しむのか数台の車が停まっていました。我々も城ケ崎を眺める荒磯に腰を下ろしお昼にしました。
荒磯は風の通り道なのか強い南西からの風が吹き抜けています。後から知った話ですが関東地方にはこの日春一番が吹き抜けたといいます。荒磯の先にはコンクリート柱の上を歩くところがあります。満潮時にはすぐ傍まで波が押し寄せる所です。
毘沙門湾の小さな漁港には児童公園や茶店などもあります。ここは休憩のポイントとしてネットなどでも紹介されているところでした。
再び荒磯歩きが始まるとこのコースのハイライト盗人狩りです。深く海水が入り込んだところには橋もかかっています。橋が架かっていなければこれを超えるのは結構大変、岩の渕にはこれを巻いた薄い足跡が残っていました。
見上げる小さな入り江にそびえる岩壁は盗人狩り、かつてこの岩壁まで逃げてきた盗賊がその断崖に恐れをなし捕まったと伝えられるところです。ここにも橋が架けられていましたが昨年までは台風で流されていたとか、今は丈夫な金網の箸に付け替えられ波などで流されることもなくなったようです。
さらに岩磯を歩いていくと塩ビのパイプが敷設されたところもあります。ここも満潮時には目の前まで波がやってくるところのようで少し嫌らしいところでした。
やがて岬を回り込むと宮川のヨットハーバーです。ここから舗装道路を緩やかに登って行くと宮川町のバス停にたどり着きました。
予定では歩いて三崎港まで行きマグロ丼という計画でしたが20分ほどの待ち合わせでバスが来るようです。道端で一休みしているとバスが到着、徐々に集まってくるハイキングの人を乗せたバスはほぼ満員になっていしまいました。