三浦富士登山口-(0h20m)-三浦富士-(0h30m)-砲台山 -(0h30m)-武山-(0h40m)-三浦富士登山口
三浦半島に南端にはかねてから気になっていた三浦富士があります。久里浜の明るい丘陵の上に続く小さく頭を連ねる頂で、浅間神社が祀られた山頂からは富士山も見えると言います。
津久井市街のイチゴ農園の傍から狭い農道を登って行くと三浦富士の登山口にたどり着きました。浅間神社の鳥居が建つ小さな駐車場は数台の車が停めることができそうなところです。
登山口から明るい湘南の山を見上げながら畑の中の道を登って行きます。明るい稜線を訪ねて初老の夫婦連れなどが山頂を目指しています。古くからの信仰の山のようで登山道にはお地蔵さんも祀られていました。
急な石段を登ると程なく三浦富士の山頂です。山頂には古びた石祠や石碑が祀られています。南側が開けた山頂からは目の前に三浦半島最南端の岬、遠く房総の海も見えると言いますが春霞のこの時期では展望を期待すべくもありません。
三浦富士からは照葉樹林の心地よい稜線を砲台山へと向います。
途中、目の前が開けた展望台で一息を入れたのち、小さく登ると無線アンテナが建つ砲台山です。ここは旧日本軍の12.7センチ連装高角砲があったところとか。丸いコンクリートで固められた窪地の中に高角砲が南の空を睨んでいたのでしょう。
砲台山からは武山に向かいます。小さく下った道はやがて横須賀リサーチパークから登ってくる道を合わせ武山の山頂にたどり着きました。
武山は三浦不動尊の一番札所、また干支守り本尊八佛霊場の五番霊場でもある武山不動が祀られる頂です。山頂までは車も登ってくることができるようで、土産物屋などもあります。5月の連休の頃は山頂一帯を色取り取りのツツジの花が彩るところ言いますがここも自粛ムードでつつじ祭りは中止とか。展望台の下では初老のハイカーの一団がお弁当を広げていました。
昼食ののちは車を停めた登山口へ戻ることにします。登山道は明るい照葉樹の林の中を緩やかに下って行きます。
里山の道をしばらく下ると畑の中の道へ、振り返ると若葉色の山肌に包まれた武山が青空の中にそびえていました。
途中にはカントウタンポポやムラサキケマンなどが咲いています。ここ湘南の山にはマムシ草の一種、ウラシマソウが咲いています。花の中から出す長い糸状のものを浦島太郎の釣竿にたとえたと言います。