善峰寺は桜や紅葉で知られる天台宗の古刹です。法親王が代々の住職を務めたことから西山宮門跡と呼ばれています。
仁王像に迎えられながら大きな山門をくぐると本堂に向かう石段。参道にはコテマリの白い花が咲いています。
このお寺は法親王が代々の住職を務めたところで、山門には大きく西山宮門跡を書かれてあります。また徳川家綱の生母、桂昌院が再建に尽力した寺とも伝えられています。
山門から急な石段を登ると大きな観音堂です。江戸時代に再建されたと言う観音堂に参拝したのち広い境内を散策します。
左手の石段を登ると天然記念物に指定されている遊龍の松、地上1mほどの高さの松が40mほど横に伸びているます。遊龍の松の傍には多宝塔がありました。
階段を登ると桂昌院の遺髪を収めたと言う廟がありました。さらに坂道を登って行くと釈迦堂や薬師堂、法親王廟、暗い杉林の中には歴代の法親王の墓がありました。
本堂で流している案内にもすべて回ると30分ほどとか。かなり見るものが多いお寺です。
法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。
中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。