善峰寺(よしみねでら) 


 寺社の種類:天台宗系のお寺
 山号:西山
 創建:長元2年(1029年)、開基:源算
 所在地:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
 訪問日:2007年5月12日

 

善峰寺は桜や紅葉で知られる天台宗の古刹です。法親王が代々の住職を務めたことから西山宮門跡と呼ばれています。

善峰寺の山門
石段を登ると観音堂
観音堂
観音堂に掲げられた編額

仁王像に迎えられながら大きな山門をくぐると本堂に向かう石段。参道にはコテマリの白い花が咲いています。

このお寺は法親王が代々の住職を務めたところで、山門には大きく西山宮門跡を書かれてあります。また徳川家綱の生母、桂昌院が再建に尽力した寺とも伝えられています。

観音堂で参拝
護摩堂の毘沙門天

山門から急な石段を登ると大きな観音堂です。江戸時代に再建されたと言う観音堂に参拝したのち広い境内を散策します。

左手の石段を登ると天然記念物に指定されている遊龍の松、地上1mほどの高さの松が40mほど横に伸びているます。遊龍の松の傍には多宝塔がありました。

天然記念物に指定された遊龍の松
多宝塔

階段を登ると桂昌院の遺髪を収めたと言う廟がありました。さらに坂道を登って行くと釈迦堂や薬師堂、法親王廟、暗い杉林の中には歴代の法親王の墓がありました。

台地の上に建つ釈迦堂
釈迦堂の釈迦如来像
薬師堂の薬師如来
十二神像
十二神像
林の中に立つ観音像
 
法親王が住んだと言う法親廟

本堂で流している案内にもすべて回ると30分ほどとか。かなり見るものが多いお寺です。

心願成就の絵馬堂
源算(げんさん)上人

 

関連記録・コース

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)

六道を教化する六観音の一つ。11の顔と2臂または4臂をもった姿の観音。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

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