南法華寺(壺阪寺) 


 寺社の種類:真言宗のお寺
 山号:壺阪山
 創建の時期:大宝3年(703年)、開基:弁基上人
 札所:西国三十三観音6番
 所在地:奈良県高市郡高取町壷阪3
 訪問日:2006年10月18日

 

壺坂寺として知られる真言宗のお寺で、お里、沢市の夫婦愛をうたった人形浄瑠璃壺坂霊験記の舞台としても有名です。

石段を登って朱塗りの山門をくぐると大きな本堂が建っています。ちょうど参拝の団体が着いたところで、本堂では僧侶と一緒に読経を始めていました。

朱塗りの堂宇が建ち並ぶ境内
壷坂寺の石柱が建つ仁王門
大講堂と多宝塔
大講堂

朱塗りの堂宇が建ち並ぶ壷坂寺は眼病の御利益があるところとか。このためか盲老人福祉活動のほか東南アジアでもボランティア活動をしていると言います。

内陣に入ると眼病の御利益に因んで歌舞伎の沢市のパネルが展示されていました。沢市の杖もありこれに触れると夫婦仲良く暮らせると言います。

大きな宝篋印塔が建っています
石段の上に三重塔
三重ノ塔と礼堂
千手観音が祀られた本堂

左手の道をしばらく登ると、白い大理石に刻まれた大きな観音像が建っています。その前には同じ白い大理石に刻まれた大涅槃石像。これだけ大きな仏像はあまり見た記憶がありません。

釈迦の一代を刻んだレリーフ
そびえ立つ大観音石像
大涅槃石像と大観音石像
紅葉が始まった境内
大石堂には千手観音像が
大石堂の仏舎利塔

ここからしばらく下ったところにはインドで作られたと言う仏塔です。なかなか見所の多いお寺です。

関連記録・コース

 真言宗(しんごんしゅう)

弘法大師空海(774~835)が唐で学んだ密教を教義に平安初期に開いた。大日如来を教主とし、身口意(しんくい)三密の加持力で即身成仏(じょうぶつ)させるのを本旨とする。

 

 十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)

六道を教化する六観音の一つ。11の顔と2臂または4臂をもった姿の観音。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 真言宗(しんごんしゅう)

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 空海(くうかい)弘法大師(こうぼうだいし)

平安時代の僧。真言宗の開祖。最澄と並ぶ平安仏教の確立者。15歳で母方の伯父阿刀大足(あとのおおたる)について京都へ遊学。延暦23年(804年)入唐し翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し東寺(教王護国寺)を真言道場とした。

 

 大日如来(だいにちにょらい)

真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

 空海(くうかい)弘法大師(こうぼうだいし)

平安時代の僧。真言宗の開祖。最澄と並ぶ平安仏教の確立者。15歳で母方の伯父阿刀大足(あとのおおたる)について京都へ遊学。延暦23年(804年)入唐し翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し東寺(教王護国寺)を真言道場とした。

 

 大日如来(だいにちにょらい)

真言密教の教主。諸仏、諸菩薩の根元をなす理智体で宇宙の実相を仏格化した根本仏とされる。智徳の表現が金剛界大日、理徳の表現が胎蔵界大日とされ、天台宗では大日如来と釈迦如来は法身、応身で同体とし、真言宗では釈迦如来は顕教の教主とみて異体とする。

 

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