元慶寺(花山寺) 


 寺社の種類:天台宗のお寺
 山号:華頂山
 創建の時期:元慶元年(877年)、開基:遍昭
 本尊:薬師如来
 札所:西国三十三観音番外
 所在地:京都府京都市山科区北花山河原町13
 訪問日:2006年10月21日

 

元慶寺は西国三十三観音霊場の復興に尽力した花山天皇が出家したことから花山寺とも呼ばれるお寺です。

竜宮造りの山門
山門をくぐると緑の庭園が広がっています

竜宮造りの山門をくぐると緑色に包まれた小さな庭園が広がっていました。

千社札が張られた本堂
元慶寺の扁額を掲げた本堂
本堂
「天つかぜ 雲の通ひ路吹きとじよ」の歌碑

またこの寺の開基と言う僧正遍昭は六歌仙の一人で百人一首の「天津風雲の通い路吹きとじよ乙女の姿しばしとどめん」で知られています。

関連記録・コース

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 薬師如来・薬師瑠璃光如来(やくしにょらい)

東方浄瑠璃世界の教主。人々の病患を救うとともに悟りに導くことを誓った仏で医薬の仏として信仰される。右手に施無畏印(せむいいん)を結び、左手に薬壺(やっこ)を持つ。脇侍に日光菩薩と月光菩薩、眷属として十二神将が配される。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 花山天皇(かざんてんのう)

第65代天皇(在位:984年8月27日~986年6月23日)冷泉天皇の第1皇子。986年皇太子懐仁(やすひと)親王の即位を急ぐ外祖父藤原兼家らの陰謀により花山寺で出家した。陵墓は京都府京都市北区衣笠北高橋町の紙屋川上陵。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 

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