西国観音霊場19番 霊鹿山革堂(行願寺) 


 寺社の種類:天台宗の寺院
 山号:霊鹿山(れいゆうざん)
 本尊:千手観音
 創建:寛弘元年(1004年)、開基:行円
 所在地:京都府京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
 訪問日:2007年5月11日

 

たどり着いた行願寺は下御霊神社傍の小さなお寺です。革堂は皮聖と言われた行円が創始のお寺。猟師であった行円が射止めた牝鹿腹の中に小鹿が生きているのを見つけ、仏門に入ったと伝えられています。

行願寺の本堂
革堂観音の大提灯

小さな境内には加茂大明神五輪塔などもありましたが、見るべきものは少ないようです。

境内の百体地蔵
行願寺の本堂

 

関連記録・コース

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 千手観音(せんじゅかんのん)・千手千眼観自在菩薩

六観音の一つ。限りない慈悲を表す菩薩で、千の慈悲の眼と千の慈悲の手をそなえ、生ある者を救うという。二七面四二臂の像が一般的。千手千眼観世音。千眼千臂観世音。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

TAG:西国三十三観音
 訪問者数 今月:11件
 Back