勝尾寺は紅葉の名所として有名な箕面渓谷にあるお寺です。ここは東海自然歩道の終着点で東京の高尾から出発した自然歩道は11の都府県、1697kmの道程を越えここにたどり着くと言います。
急なカーブが続く県道は行楽シーズンには一方通行になるところです。
真赤な山門がそびえる境内には何処かのスーパーのような駐車場が建っています。勝尾寺の名前に因み選挙やギャンブルなどの勝利を祈ってたくさんの参拝者が訪れるようです。
平日にも関わらず修学旅行の学生やインド人の家族連れ、新婚旅行か若いカップルなど、訪れる人も多種多様のようです。
土産物屋の中から境内に入ると大きな池を挟んで境内を一望できます。まだ紅葉には少し早いようですが色付き始めたもみじが静まり返った水面に映えていました。参道の正面には朱塗りも鮮やかな多宝塔があります。
多宝塔から左に折れ急な階段を登って行くと勝ち達磨の奉納所があります。黒々と眼が描かれた達磨の一つ一つには選挙や商売など人々の思いが込められているようです。
真新しい朱塗りの柱が美しい勝尾寺の本堂では祈願が行われているようで読経の声があたりに響いていました。
本堂の左手には古びた薬師堂や開山堂がありますが訪れる人は少ないようです。本堂の右手奥には大師堂がありました。ここには四国八十八箇所のお砂踏みがあります。赤いよだれ掛けをした仏像の下にそれぞれのお寺の砂を埋めた石がありました。
本堂の欄干や土塀の上にも小さな達磨が奉納されていました。
真言宗の宗派である。総本山は金剛峯寺。高野宗・高野派とも呼ばれる。全国に約3700の末寺がある。
四国にある弘法大師ゆかりの88か所の寺院の総称で、四国霊場の最も代表的な札所である。
1番 霊山寺、2番 極楽寺、3番 金泉寺、4番 大日寺、5番 地蔵寺、6番 安楽寺、7番 十楽寺、8番 熊谷寺、9番 法輪寺、10番 切幡寺、11番 藤井寺、12番 焼山寺、13番 大日寺、14番 常楽寺、15番 国分寺、16番 観音寺、17番 井戸寺、18番 恩山寺、19番 立江寺、20番 鶴林寺、21番 太龍寺、22番 平等寺、23番 薬王寺、24番 最御崎寺、25番 津照寺、26番 金剛頂寺、27番 神峯寺、28番 大日寺、29番 国分寺、30番 善楽寺、31番 竹林寺、32番 禅師峰寺、33番 雪蹊寺、34番 種間寺、35番 清滝寺、36番 青龍寺、37番 岩本寺、38番 金剛福寺、39番 延光寺、40番 観自在寺、41番 龍光寺、42番 仏木寺、43番 明石寺、44番 大寶寺、45番 岩屋寺、46番 浄瑠璃寺、47番 八坂寺、48番 西林寺、49番 浄土寺、50番 繁多寺、51番 石手寺、52番 太山寺、53番 円明寺、54番 延命寺、55番 南光坊、56番 泰山寺、57番 栄福寺、58番 仙遊寺、59番 国分寺、60番 横峰寺、61番 香園寺、62番 宝寿寺、63番 吉祥寺、64番 前神寺、65番 三角寺、66番 雲辺寺、67番 大興寺、68番 神恵院、69番 観音寺、70番 本山寺、71番 弥谷寺、72番 曼荼羅寺、73番 出釈迦寺、74番 甲山寺、75番 善通寺、76番 金倉寺、77番 道隆寺、78番 郷照寺、79番 天皇寺、80番 国分寺、81番 白峯寺、82番 根香寺、83番 一宮寺、84番 屋島寺、85番 八栗寺、86番 志度寺、87番 長尾寺、88番 大窪寺
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。
平安時代の僧。真言宗の開祖。最澄と並ぶ平安仏教の確立者。15歳で母方の伯父阿刀大足(あとのおおたる)について京都へ遊学。延暦23年(804年)入唐し翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し東寺(教王護国寺)を真言道場とした。