宇治川を渡ってしばらく走ると目指す三室戸寺があります。三室戸寺はあじさいの咲く寺として有名なところです。朱塗りの山門をくぐると右手にアジサイの咲く園地があります。花に時期にはたくさんの観光客で賑わうこの寺も、この時期は閑散としています。
急な石段を登って行くと本堂の建つ広場です。ここにはハスやスイレンなどを生けた大きな鉢が並べられていました。花の時期にはこの鉢も見応えがありそうです。
本堂の前には宝勝牛という石像があります。口の中には小さな玉があり、この玉をまわし観音像に触るとご利益があるとか。
本堂に参拝の後、参道脇の日本庭園を散策しました。そろそろ始まりかけた紅葉を水面に映す池にはたくさんの鯉が泳いでいました。
六観音の一つ。限りない慈悲を表す菩薩で、千の慈悲の眼と千の慈悲の手をそなえ、生ある者を救うという。二七面四二臂の像が一般的。千手千眼観世音。千眼千臂観世音。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。