一乗寺 


 寺社の種類:天台宗の寺院
 山号:法華山
 創建の時期:白雉元年(650年)、開基:法道仙人と伝えられる
 本尊:聖観音菩薩
 札所:西国三十三観音26番
 所在地:兵庫県加西市坂本町821-17
 訪問日:2006年11月9日

 

一乗寺は天台宗のの古刹です。国宝に指定されている三重塔の(1171年建立)は平安時代後期を代表する和様建築の塔で日本国内屈指の古塔と言います。

駐車場から急な石段を登っていくと仮本堂です。本堂は大修理の最中で水色のシートに覆われ立ち入ることができません。納経もこの仮本堂脇のプレハブの建物で行っていました。

一乗寺の参道
急な石段を登っていきます
仮本堂
聖観世音菩薩の奉納提灯

仮本堂から石段を上ると三重塔が建っています。ここから道を右に、広い石畳をしばらく登ると暗い杉林の中に建つ奥ノ院である開山堂です。この付近はあまり訪れる人もいないようで、静かというより薄気味悪さも感じさせるところです。

見上げる三重塔
見上げる三重塔
暗い杉林の中に建つ奥ノ院
薄気味悪も感じそうな賽ノ河原

開山堂の裏手の斜面は賽ノ河原と言われ小さな旗や石積みがあちこちに残っていました。

石像や墓石が積み重ねられて
駐車場わきの水子供養堂
駐車場わきの水子供養堂

 

関連記録・コース

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 聖観音菩薩・正観音菩薩(せいかんのん)

六道を教化する六観音の一つ、地獄道を化益するという。1面2臂が特徴とされる。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 三重の塔(さんじゅうのとう)

層数の最も少ない仏塔。日本では五重塔と並んで木造仏塔では最も一般的である。現存最古の遺構は奈良の法起寺のもので飛鳥時代の作。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

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