梁川駅9:00~林道出会い9:20/25~502m付近10:00/05~倉岳山水場10:35~立野峠10:50/11:00~倉岳山11:40/12:15~穴路峠12:40~862m付近13:05/10~高畑山13:30/55~382m付近15:15/25~山の神神社15:35~鳥沢駅16:15
山の会の山行は中央線の倉岳山から高畑山のハイキングです。2月に予定していた山行は雪のため扇山に変更、今回はリベンジの山行です。
甲府行きの普通列車はたくさんのハイカーで賑わっていましたが梁川駅から倉岳山に向かうのは我々だけのようです。
梁川の駅前からは桂川にに架かる梁川大橋を渡ります。明るい春の日を浴びた道路沿いには満開のソメイヨシノが咲いていました。倉岳山周辺案内図の脇に登山者用のカウンターがあります。ここから山道が始まります。
僅かに登ると杉林の中を登って行く登山道です。月屋根沢を登る登山道は小さな渡渉を繰り返しながら立野峠を目指します。日が当たらない沢沿いにはユリワサビやヨゴレネコノメソウの花を見付けることが出来ます。数輪のカタクリが咲いていましたが春の芽吹きにはまだ少し早いようでした。
明るくなった沢にはトチノキが目立つようになります。10年ほど前に歩いた時は斜面に大きなトチノキの巨木があった記憶がありましたが見付けることはできませんでした。
倉岳山の水場には案内板が建っています。飲料に不適と書かれていた記憶が残っていますがマジックで黒く塗りつぶされていました。
登山道は左手の杉林を巻くようにして稜線へと登って行きます。しばらく登ると立野峠です。倉岳山と寺下峠、大地峠を結ぶところで道標には寺下峠1時間30分と書かれていました。
ここからは明るい尾根道を倉岳山へと登って行きます。まだ芽吹きが始まらない尾根道にはアブラチャンやキブシの花を見付けることが出来ます。
三角点が置かれた倉岳山の山頂は展望が開けるところです。南側には雲を被った富士山、その前に広がるのは倉見山や杓子山、道志の赤鞍ヶ岳や菜畑山の稜線です。振り返ると小金沢連嶺の白谷ヶ丸から黒岳、大菩薩嶺の稜線、大きな扇山や百蔵山、その先には権現山などの頂が見えていました。
展望を楽しみながら山頂でお弁当です。山頂からは再び急な坂道が始まります。しばらく下ると穴路峠です。裏鎌倉街道の無生野と甲州街道の鳥沢宿を結ぶ峠で古い生活の道であったとか。エスケープルートとして利用されているのでしょうがあまり歩いている人はいないようです。
ひと登りした天神山からは扇山や百蔵山の展望が開けていました。ここからは尾根通しの登りが始まります。
まだ木の葉を落とした雑木林の中を登って行くと高畑山の山頂にたどり着きました。ここもまた目の前に富士山を眺めることが出来るところです。しかし午後の白っぽい空の中にその姿を隠していました。
高畑山の山頂からも急な雑木林の中の急坂を下ることになります。杉林の中を下ったところはかつて高畑仙人が住んでいたと言う仙人小屋跡です。しかし今はその小屋跡さえも残っていません。
やがて登山道は雑木林の斜面をジグザグに下って行きます。振り返ると木立の先に倉岳山の山頂が見え隠れしていました。穴路峠からの道を合わせると沢沿いを下るようになります。
しばらく下ると左手に青い水をたたえる小篠貯水池です。堰堤の下には満開のソメイヨシノが咲いていました。車止めのゲートを越えると小篠の集落にたどり着きます。ここから鳥沢駅までは長い舗装道路歩きが待っていました。
今回の山行は倉岳山を登りにして高畑山から鳥沢駅へと下りました。高畑山の登りが急だと言うことでしたが何方から登ってもあまり変わりはないようです。今回山で出会った人たちは高畑山を登りに使った人が多いようでした。