金山民宿村10:20-(0h30m)-サクラ沢峠10:50/55-(1h10m)-セイメイバン12:05-(0h25m)-1045m鉄塔下12:30/13:25-(0h40m)-大垈山14:05-(0h20m)-金山分岐14:25-(1h15m)-金山鉱泉15:40-(0h40m)-金山民宿村16:20
大月の近くにあるセイメイバンは変わった名前が付けられた里山として記憶に残っていました。ネットなどによるとこの山には平安時代の陰陽師、安倍清明に因んだ言い伝えがあるとか、また金山の地名からも判るように、古い砂金の採掘が行われていた所と言われています。
大月インターから浅利の集落の細い道を登って行くと金山の民宿村です。土砂崩れで道が崩壊しているようで登山口手前で道は通行止め。橋の傍の駐車スペースに車を停めました。
登山口は崩壊地の先にあります。西奥山活性化対策委員会が設置した道標から山道を登り始めます。近くにはハイカーで賑わう岩殿山があるもののこの周辺は過疎化が進んでいるのでしょう。地域による登山道の整備もその対策の一つなのかも知れません。
先週の台風は山梨を縦断していったようで、登山道には枯れ枝などはたくさん落ちています。あまり人が入っていないようで踏み跡の薄い所もあります。小さな沢を渡った登山道は雑木林の小尾根を登って行きます。
たどり着いた稜線はサクラ沢峠と呼ばれるところで、右手の道はトズラ峠、稚児落としへと続いているようです。ここからは稜線通しの緩やかな登りが始まります。若葉のころは緑色のシャワーに包まれる気持ちの良い登りなのでしょうが、視界が全く期待できない単調な登りが続いています。
稜線上を通る送電線を越え、小さな登りにひと汗を流すとセイメイバンの山頂にたどり着きました。木立に覆われた山頂からは展望を期待すべくもありません。
セイメイバンからも緩やかな稜線が続いています。途中、視界が開けた空き地からは大蔵高丸から続く稜線。その上には滝子山の頂が見えていました。
小さな登りにひと汗を流すと大垈山直下、山頂を巻いて行く道を右に分けると大垈山の山頂です。この山頂もまた木立に覆われ視界は良くありません。西側に切り開かれた木立の先に雲で頭を隠した三ツ峠山、その左には富士山のすそ野が霞んでいました。
山頂の先には樹齢300年と言われる白ブナの大木があります。1700年と言えば元禄の頃、元禄大地震や富士山の宝永火口が噴火した頃です。さすが長い年月を生きた大きなブナの木でした。
登山道は宮地山から登ってくる道を右に分け金山峠へと下って行きます。さらにしばらく下った所に金山民宿村への分岐があります。ここから木の根につかまりながら稜線を下る急坂が続いています。左手に梢の先にはセイメイバンから大垈山への稜線が見え隠れしていました。
やがて登山道は金山鉱泉へ向かってジグザグを切りながら下って行きます。たどり着いた小さな川には丸木橋、かなり朽ちているようで重量制限でもありそうな不安な橋です。
金山鉱泉は金山峠へ少し登った所のようです。ここからは雁ヶ腹摺り山、姥子山、大峠へと続く登山コースもあるようで大きな案内板が立っていました。
ここからは車を停めた金山民宿村へ。明るい日を浴びる稜線を眺めながらの舗装道路の下りです。