初狩駅9:05~680m付近9:50/10:00~女坂分岐10:05~高川山10:55/12:00~天神峠14:05~峯山14:20/25~512.8m峰14:45~むすび山15:15/30~登山口15:40~大月駅16:00
たどり着いた初狩駅から中央本線のゲート下をくぐると自徳寺、高川山の登山口は大きな墓地の先にあります。
トイレもある登山口には数台の車が停まっていました。ここから山頂を往復するハイカーも多いようです。
手動の登山者カウンターが置かれた登山口の先は沢コースを分ける分岐です。ここからはヒノキ林の中の登りが始まります。登山道は木の根が煩い急坂を登って行きます。左手では採石作業が行われているようで重機の騒音が辺りに響いていました。
やがて登山道は男坂と女坂の分岐です。ここは道を右に、斜面を巻くようにして登って行く女坂は高川山から南西に延びる稜線を目指し高度を上げていきます。
やがて右手から沢コースを合わせると道は北西側に向きを変えるようになります。枯葉を踏みしめながら歩く明るい雑木林の道には真っ赤なもみじが散り残っていました。
男坂を合わせた登山道は山頂の肩に、ここから緩やかに登ると高川山の山頂にたどり着きました。晴れていれば富士山や三ツ峠を一望する頂ですが冷たそうな低い雲に展望も今一つです。
山頂ではきりたんぽ鍋です。食材は白菜、人参、ブナシメジ、しいたけ、笹がきゴボウ、こんにゃく、鶏肉、長ネギときりたんぽ2袋、出汁は比内鶏スープ、それにゆずジャムを入れてみましたが少しインパクトが足りなかったかも知れません。
たっぷりと汁を吸いこんだきりたんぽは寒い山の上では体が温まります。〆にはかき玉うどん、生卵もパッキングすると割れることもなく山に持って行くのも良いようです。
昼食の後は大月へと続く長い尾根歩きです。葉を落とした稜線を僅かに下ると古宿へと下る分岐です。この先は歩く人が少ないようで登山道は厚い落ち葉に覆われていました。
小さなコブを越えると岩っぽい急坂です。登山道を覆う落ち葉は前日の雨を含んで滑り易くなっています。固定小ロープもありますが思わず足に力も入ってしまいそうです。
この稜線の直下はリニアモーターカーの実験線が通るところ、木の葉を落とした梢の先からは中央道の下を通る実験線が見え隠れしています。実験走行なのか時々大きな騒音が聞こえますが速度が早いのか通過する車両を見ることはできませんでした。
堀之内へと下る道を右に分けた登山道は小さなコブに、その先は藪が深く道が見当たりません。コブの手前に左に折れる巻道があり目立たない赤テープもありました。確かにこのコースは1/25000地形図上では登山道が記されていないところ、枯葉が積もる薄いふみ跡は多少不明瞭なところもあります。
さらにしばらく進むとこてーロープが張られた急坂です。それほど急な下りではないものの赤土の斜面は滑り易く気を抜けないところです。
小さなコブを巻くようにして下った鞍部は天神峠です。小さな社が祀られた峠で、田野倉と大月を結ぶ古い峠道であったのでしょう。今はこの下を富士吉田へと続く中央高速のトンネルが走っているところです。
天神峠からは緩やかに稜線を登り返します。視界が広がるコブは峯山、木立に584mの小さな山頂標識が打ち付けられていました。
小さなアップダウンを繰り返すと三角点のある512.8m峰です。高度が低くなるにつれ辺りは今が紅葉の真っ最中、真っ赤なもみじ絨毯を踏みしめながら緩やかに尾根道を下って行きます。
そろそろ稜線歩きにも飽きはじめたころ木立の先に三角形のピークが見えてきました。わずかに登り返した頂はむすび山、かつて防空監視所があったところで古井戸のような石積みが残っています。
目の前には大月の街並み、その先には寒そうな空の下に岩殿山が見えていました。ここで最後の小休止であす。ここからジグザグに下って行くと大月市立病院の近くにたどり着きました。民家の畑には小さな罠が、付近には熊出没の案内板があります。
今年の秋もシカやイノシシの食害や熊の出没などがニュースなどが報道されていますが、大月周辺もまたそのような被害が多くなっているようです。
車の多い国道沿いを20分ほど、たどり着いた大月駅で電車を待っていると辺りには夕闇が近づき始めていました。