三ツ峠山裏登山口9:25-(1h25m)-清八山10:50/11:10-(0h40m)-本社ヶ丸11:50/12:30-(1h35m)-三ツ峠山裏登山口14:05
山梨百名山に数えられる本社ヶ丸は富士山を始め南アルプス長い稜線を眺める展望の頂として知られています。3月の初め、深い雪のため清八峠への登り口で山行を諦めた山でもあります。
たどり着いた三ツ峠の裏登山口は雪解けを待ちわびたハイカーの車で溢れています。屏風岩に登るのかザイルを持ったパーティもいました。
所々に融け残った雪が林道を覆う広い道を清八山へと登って行きます。右手には御巣鷹山の大きなアンテナ群、それから下ってくる斜面は真っ白な雪が張り付いていました。
しばらく明るい林道を登って行くと突然キジが目の前に。人を恐れる様子もなく近付いてきます。登山靴をつついたり、足元に絡んだり。ストックで追い払おうとしましたが逃げようとしません。雉は蛇を食べると言われる気の強い鶏のようですが、出会ったことも初めてなら襲いかかられたことも初めてです。
やがて三ツ峠山から下ってくる道を合わせると、登山道は左手の明るい雑木林を登って行くようになります。視界が開ける稜線を右に回り込むと清八山の山頂にたどり着きました。目の前には斜面に雪が張り付いた三ツ峠山、その先に白い雪に包まれた富士山。右手には黒岳や釋迦ヶ岳など御坂山塊の稜線が続いていました。
清八山からは雑木林の尾根道を本社ヶ丸へと向かいます。山頂から下ったところが清八峠です。笹子から登って切る登山道を左から合わせる所です。
ここからは明るい雑木林の尾根道。溶け残った氷で滑りやすい斜面や小さな岩場など思いのほか変化に富んだ稜線です。
たどり着いた本社ヶ丸は小さな岩場を登った頂きです。目の前には逆光にシルエットとなった三ッ峠山、その先には白く雪が光る富士山。振り返る甲府の町並みの先には雲の中に鳳凰三山の白い頂も見付けることができます。振り返ると御正体山や今倉山など道志の頂も見付けることが出来ます。まさに360度の展望と言うことが出来ます。
休日とあって山頂にはたくさんの人です。笹子から長い林道歩きで登ってきた初老のハイカー、雪がまだ深かったようで手には軽アイゼンを持っていました。鶴ヶ鳥屋山からやってきた若い夫婦連れはこれから車を停めた宝の山ふれあいの里へ戻るとか。登山コースも色々考えられる山のようです。
山頂で昼食を楽しんだのち、車を停めた三ツ峠山裏登山口に戻ることにします。
途中の林道でまたキジに出会ってしまいます。ストックで追い払いながらしばらく下ると左手の林の中から鳥の声が聞こえます。どうやらメスがいるのようです。
キジは縄張りを持つ鳥とか、どうやら我々は彼の縄張りに立ち入ったので襲われたようです。キジに襲われてもそれほど危険はないでしょうがイノシシなどに襲われたくないものです。