鳥沢駅9:00~422m付近(衣服調整)~梨ノ木平10:20/25~ツツジ群生地入口10:35~770m付近11:00/05~ツツジ川道分岐11:40~大久保山のコル下12:00/25~扇山山頂12:40/13:00~犬目分岐13:25~ツツジ群生地入口14:15/20~大月エコビレッジ14:35/40~鳥沢駅15:20
山の会の山行は扇山のハイキングです。当初は高畑山から倉岳山を登ろうと思いましたが40年ぶりという寒波で日本海側を中心に日本列島が凍り付いています。関東でも丹沢などの山は真っ白い雪の中で山頂までたどり着けなかったり登山を諦めたりなどの報告が、今年の冬は寒さが厳しいようです。
先週、高畑山の登山口まで行ってみましたが登山口にも凍り付いた雪が残っていました。山を下りて来た男性に話を聞いてみましたが山はかなりの積雪、凍ているところも多いと言います。このため倉岳山、高畑山は暖かくなってから再度計画することとして南斜面を登る雪の少ない扇山に予定を変更しての登山です。
たどり着いた鳥沢の駅はモダンな駅に改修が行われていました。この時期梨の木平へと向かうバスは冬季の運休と言います。
このためもあってか、百蔵山から扇山へと縦走する人が多いようで鳥沢駅に降りたハイカーは多くありません。本数は少ないものの四方津から犬目へと向かうバスがあるようでこちらを利用する人もいるようです。
駅前の国道20号線には扇山登山口の道標があります。ここからは民家の中を登って行く道が始まります。高速道路の高架橋をくぐり大月カントリーの脇を緩やかに登って行きます。舗装道路の日影には凍り付いた雪が残っていました。
舗装道路歩きに飽きはじめるころ、梨ノ木平のバス停にたどり着きました。暗いヒノキ林の中には管理棟やトイレがあります。ここからはガイドブックなどにも紹介されている沢沿いの道ですが今日は雪の少ないツツジ群生地を登ることにしました。
目立たない道標から登って行く道は春にはヤマツツジが群生するところです。ミズナラなどの雑木林をジグザグに登って行く道は思いのほかの急坂です。振り返ると冬枯れの木立の先に雪を被った富士山が顔を出していました。
小さなコブを越えさらに急な稜線を登って行きます。やがて登山道は左手の斜面を巻くように下って行きます。沢を登ってくる登山道を合わせるとジグザグを切りながら稜線へと登る道が始まります。
登山道には凍り付いた雪も残っていますがアイゼンを付けることも無いようです。天気とくらすでは今日の天気予報は登山に不適なC、晴れているものの強い風が吹き抜けています。山頂から下ってくる夫婦連れに話を聞いてみましたが山頂は強い風ですぐに戻って来たと言います。
時計はそろそろ12時を指しています。山頂は目の前ですが登山道わきに腰を下ろしお昼ご飯にしました。
昼食ののち雑木林をひと登りすると百蔵山からの道を合わせる大久保山のコルです。ここからは踝くらいの雪を踏みながらのスノーハイクです。やがて登りも緩やかになると草原状に開けた扇山の山頂にたどり着きました。
お馴染みの山梨百名山の標柱が建つ山頂からは頭を雲に隠した富士山、雪が残った山頂標識の近くには三角点の盤石が残っています。最近の地形では扇山の山頂には三角点がなくなっています。盤石はかつての三角点の名残ですが我々を含め多くのハイカーの登山靴が山頂が彫り削った結果と言うことなのかも知れません。
山頂からは鳥沢駅へ下ることにします。山頂の先は雪が残る雑木林の中の急斜面です。気温が少し上がっているのか雪は緩みかけています。数年前に君恋温泉方面にを下った時は立木を頼りに急な斜面を下って行った記憶が残っていますが、登山道は右手の斜面を巻くように付け直されていました。
それでも落ち葉が降り積もった急坂は滑りやすく気を抜けないところです。しばらく下ると犬目への道を分ける分岐です。
ここは道を右に、登山道は暗い林の中をジグザグに下って行きます。途中、山谷へと下る近道を左に分けると程なく舗装道路にたどり着きました。
目の前には真っ青に晴れた午後の日の下に大きな富士山、その斜面には白く雪が光っています。左手には倉岳山や高畑山などの雪が張り付いた北斜面、その先には黍殻山から姫次へと続く丹沢の稜線です。
しばらく下ると通行止めのゲートがありました。その先は今朝登り始めたツツジ群生地の入口でした。ここからは道を左に、大月カントリークラブに沿った明るい舗装道路を下って行きます。
高速道路の高架を越えさらに下って行くと国道20号線です。鳥沢駅は国道20号線を右に、ツツジ群生地入口からは約1時間の長い舗装道路歩きでした。