姫の沢公園から十国峠~ツツジと石仏の道~ 


標高
十国峠(日金山)771m
山域
伊豆・箱根・湘南
登山日
2025年5月13日(火)、晴れ
歩程
行動時間 5:25、歩行時間 3:53
歩行距離
9.0km
標高差
321m
累積標高差
+409m、-786m
登山口
姫の沢公園mapon
交通機関
 往路・伊豆箱根バス姫の沢公園、 往路・JR伊東線来宮駅
登山コース
姫の沢公園~峠の駐車場~十国峠~東光寺~石仏の道~来宮神社~来宮駅
十国峠登山コース
十国峠(GoogleEarthで作成)

 

 コースタイム


姫の沢公園9:57~ツツジ園10:15~峠の駐車場11:23/28~十国峠11:40/12:44~姫の沢公園展望台12:51/55~東光寺12:58/13:04~岩戸山ハイキングコース分岐13:18~石仏の道入り口14:20~来宮神社15:06~来宮駅15:19

 

 姫の沢公園~十国峠


十国峠は伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房の10か国を眺めることができるところ、その山頂に立つと富士山や箱根、伊豆の山々など360度の展望を楽しむことができます。またその近くにある姫の沢公園はこの時期、斜面を真っ赤に染めるツツジで知られたところでニュースなどでも紹介されていました。

元箱根へと向かう路線バスでたどり着いた姫の沢公園の入口から案内板に導かれながらツツジ園へ、すでに満開の時期は過ぎようとしていますが赤や白のオオムラサキ、真っ赤な山ツツジが咲いています。

熱海駅のバスセンター
姫の沢公園に園内の案内板
姫の沢公園には案内板
ツツジ園にオオムラサキ
満開はすでに過ぎています

ツツジの花を眺めながら遊歩道を登って行きます。振り返ると熱海の海岸線、その先には霞んだ大室山から天城山の山々、海の中には大島が浮かんでいました。

ツツジ園を赤紫に染めるオオムラサキ
姫の沢公園から眺める伊豆の海岸線
ツツジ園から眺める伊豆の海岸線
ヒノキ林の山道が始まります
途中にはアスレチック

ひと登りすると十国峠への山道が始まります。暗いヒノキ林の中を緩やかに登って行く道はトイレがある林道へ、ここからの道路沿いには海兵隊や忍法城壁登りなどと名付けられたアスレチックの施設があります。

やがて明るい雑木林の斜面を登るようになると道端には赤い山ツツジ、タツナミソウの水色の花が目立つようになります。まだ5月の中旬ですが、明るい日の下では気温も高くなってきているようで汗も流れ始めてきました。

峠の駐車場には車場数台、ここに車を停め十国峠に向かう人もいるのでしょう。ひと登りすると姫の沢公園展望台です。

ここから日金山東光寺への道を右に分け、GLAMPINGの案内に導かれながら舗装道路を登って行きます。新しくできたこの施設は熱海の夜景を眺めながら宿泊できるところとか、キャンプ場と一味違ったアウトドアの楽しみ方のようです。

峠の駐車場からひと登り
十国峠に源実朝の歌碑
源実朝の歌碑があります
笹原の先に十国峠のレストハウス
十国峠のお願い地蔵尊
十国峠のお願い地蔵尊

ハコネザサの明るい尾根道を歩くと十国峠のレストハウスです。ケーブルカーでここまで登ることができるため軽装の観光客、犬を連れた家族連れも多いところです。

その名のとおり山頂からは広い展望が開けています。展望台の先には愛鷹山、その先には富士山が見えるということですが春のくすんだ空の下ではその山裾さえも見えていません。伊豆の方面に向かうと目の前には沼津アルプスのアップダウンが続く尾根、遠く天城山の稜線も見えていました。

ドックランコースの先に熱海の海岸線
十国峠の先は愛鷹山
十国峠に十国眺望の碑
十国峠の山頂に十国遠望の碑
「動く大地を眺める」の案内板

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
十国峠から眺める伊豆の海と山々

レストハウスにはアイスクリームがあるものの軽食などの販売はないようです。仕方なくレストハウス脇のベンチでお弁当にしました。観光客のお弁当を狙っているのか、上空にはトンビが数羽丸く輪を描いていました。

 

 十国峠~東光寺~岩戸山分岐~石仏の道入り口~来宮神社~来宮駅


十国峠からは東光寺、石仏の道を下って来宮駅に下ることにします。

十国峠を後に東光寺を目指します
GLAMPINGという宿泊施設
目の前には伊豆の海岸線が広がります
熱海港の先に浮かぶ大島

姫の沢公園展望台から林道をわずかに下ると日金山東光寺です。ここはかつて岩戸山から十国峠へと歩いたときに訪れたところです。

暗い山道には古い石仏
東光寺の参道
本堂の脇は苔むした石仏
東光寺の本堂
東光寺の本堂

暗い参道の先には恐ろしげな顔をした閻魔大王、本堂の傍には苔むした石仏がたくさん祀られています。伊豆の地では古くから「亡くなった人の霊魂は日金山に集まる」といわれ、春と秋の彼岸の頃に日金山へ登ると、道ゆく人の中に会いたい人の後ろ姿を見ることができると言われているようです。

東光寺からは背丈ほどもあるハコネザサが生い茂るハイキング道をを歩いて行きます。途中には末代上人の宝篋印塔がありました。

石仏の道の案内板
ハコネザサの山道
末代上人の宝篋印塔
石仏の道のハイキングコース
岩戸山ハイキングコースを左に分け

やがて岩戸山への道を左に分けると広く開けた草原の下りが始まります。目の前には大きくなった熱海の海岸線が見えています。草原にはワラビの大きくなった葉が彼方此方に、1週間ほど前にはたくさんのワラビが芽を出していたのでしょう。

姫の沢公園への道を分ける付近は笹の広場、熱海在住の福永令三さんの「クレヨン王国」にちなみ姫の沢公園周辺を歩くイベントなどがあると言います。

姫の沢公園への道を右に分け
石仏の道の先に熱海の海岸線
大きくなった熱海の海岸線
二十三丁目の石仏
草原の中にお地蔵さん

明るい山道に沿って続く石仏を眺めながら下って行くと石仏の道の入り口にたどり着きます。ここからは舗装道路を下って行くことになります。

草原の中に続く登山道
登山道に石仏の道の道標
十八丁目の石仏を見ながら坂道を下り
石仏の道の入り口

急な坂道に沿って点在する民家、バスの便もあまりないようで車でもなければ生活はなかなか厳しそうなところです。やがて温泉旅館などが現れますがその幾つかには鎖が張られすでに営業を行っていないようです。

熱海市内の旅館はインバウンドで観光客も多くなっているのでしょうが、交通の便が悪い山間にはまだその恩恵を受けていないようです。

急な下りの飽き始めるころ立ち寄ったのは明水神社、熱海の水道の守り神とされる神社です。神社の傍には竹の沢共同浴場の小さな建物がありました。

温泉街の急坂を下り
途中に明水神社
神社の傍に竹の沢共同浴場
来宮神社の赤い鳥居
来宮神社の参道

やがてJRの線路が近付くと来宮神社です。参道には赤い鳥居の稲荷神社、さらに石段を登ると来宮神社の朱塗りの拝殿です。平安初期のころ征夷大将軍坂上田村麻呂公が戦の勝利を祈願し、来宮神社の御分霊を東北地方はじめ全国各地に祀ったとも伝えられています。ここの来宮神社は全国44の来宮神社の総社として信仰を集めていると言います。

参道に稲荷社
神楽殿
来宮神社の朱塗りの拝殿
朱塗りの拝殿
来宮神社の拝殿の裏に大楠
拝殿の奥に大楠

拝殿裏の大楠は樹齢2100年とか、パワースポットとして若者の人気が高いようで手をつないで参拝しているカップルも目立つところでした。

電車の下をくぐるトンネル
JR来宮駅

賑わっている来宮神社からトンネルをくぐると来宮駅です。ここは伊東線の電車が止まる駅でJR東日本の駅です。JR東海とJR東日本の境界は熱海駅で、三嶋などJR東海区間で入場したスイカをJR東日本区間で改札機を通過し出場するとエラーになるようです。一度精算機での清算の上出場が必要なようでした。

 

 コースGPSmap


 クリックするとGPSLogをダウンロードします。

 

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