小涌谷駅10:00~千条ノ滝11:20/25~鷹ノ巣山12:15~浅間山手前12:40/13:25・浅間山13:30~404m付近ベンチ14:45/15:00~湯坂道登り口15:45~温泉場入り口バス停15:50
この時期の箱根はあじさい電車で訪れる観光地です。大湧谷の噴火警戒レベルが引き上げられロープウェイの運航は中止しているものの、箱根湯本などは外国からの観光客で賑わっているようです。
スイッチバックを繰り返す登山電車でたどり着いた小涌谷駅からは道標に導かれながら千条ノ滝を目指します。
ここは正月の箱根マラソンでもお馴染みのところで、小涌谷駅前の踏切は選手の通過時には電車も止まりランナーが優先になると言います。
金型はこね山荘の案内から道を左に折れると緑に包まれた歩道です。
たどり着いた千条ノ滝は高さ3m、幅20mほどの小さな滝ですが鷹ノ巣山の伏流水が岩の間から幾筋もの小さな流れとなって落ちています。なかなか涼し気な感じがする滝でした。
ここからは蛇骨川を渡り鷹ノ巣山へと登って行きます。浅間山へと登って行く道を左に分けた登山道は雑木林の中を緩やかに登って行きます。緑色に包まれた道はやがて湯坂道が通る稜線にたどり着きました。
左手は浅間山に向かう道、右手は鷹ノ巣山を通り芦之湯へと続く道です。我々はひとまず鷹ノ巣山の山頂を踏むことにしました。
林道を超えると鷹ノ巣山への急な登りが始まります。ジグザグを切りながら登って行く坂道は標高差で130mほど、思いのほか急な登りです。気温が上がっていることもあり額からは大粒の汗が落ちてきます。たくさんの若者が我々を追い抜いていきました。明治学院大学の学生とか、中にはかなりばて気味の子もいるようで、山頂まではあとどのくらい、山頂に冷たい自販機がないかなど話をしていました。
山頂の肩から僅かに進むと鷹ノ巣山の山頂です。ベンチの脇に鷹ノ巣城跡の案内板があります。豊臣秀吉の北条攻めの時に築城された北条氏の山城の一つで、詳しい位置や城の構造などは判っていないようです。
鷹ノ巣山からは浅間山を目指し急な坂道を下って行きます。
千条ノ滝への分岐からは緩やかな登り返しです。良く踏まれた道を登って行くと程なく浅間山の広い草原が目の前に広がります。
山頂にはベンチや三角点があります。ベンチの脇は土塁の跡でしょうか、近くにあった案内板には鷹ノ巣城はこの付近にあったと紹介されていました。
ここからも良く踏まれた明るい道を下って行きます。緑に包まれた雑木林の道は日の光を遮り思いのほか暑さも厳しくありません。登山道脇には多くはないもののヨモギやワラビが顔を出していました。
しばらく下ると石畳の道が始まります。湯坂道は慶長8年(1603年)に旧東海道が整備されるまでは箱根湯本と元箱根を結ぶ古い街道でした。ここに敷かれた石の上を多くの旅人が行き交っていたのでしょう。
湯坂城跡を過ぎると滑り易い落ち葉が積もる急坂です。やがてエンジンの音が近づいてくると程なく湯坂道入り口の道標にたどり着きました。
目の前は旭橋、その先は観光客で賑わっている箱根湯本の温泉街でした。