道了尊バス停8:45~見晴らし小屋10:00/15~神明水10:40~990m付近11:35/40~明神岳12:15/13:00~道了尊分岐13:20~965m付近13:50/14:00~林道分岐14:40/55~奥之院15:20/30~道了尊バス停15:50
山の会の山行は箱根の明神ヶ岳です。テレビのニュースで関東周辺の紅葉の便りが伝えられていますが箱根もまた紅葉の盛りを迎えていると言います。
伊豆箱根バスでたどり着いた道了尊のバス停から参道を歩き始めます。暗い杉林の中の道には数日前の風でたくさんの枯れ葉が落ちていました。
ネットなどでは道了尊からの登山道は台風の影響で通行止めとか、しかし参道わきの登山口には通行止めの案内はありませんでした。急な坂道をひと登りすると杉林の中の登りが始まります。
緩やかに登る登山道はやがて林道を超えます。さらに矢倉沢へと続く林道を超えると見晴し小屋にたどり着きました。ベンチが置かれた小屋の前からは大山から続く表丹沢の稜線が青空の下にそびえていました。
やがて登山道は明るい雑木林の稜線を登って行くようになります。ススキの原には色付きを増す赤や黄色のモミジ、台風の強い風で葉が落ちてしまったものも多いようですがこの周辺は今が紅葉の真っ最中です。
しばらく登ると神明水です。パイプから水が流れていますがあまり冷たい水では無かったでした。ここからは雨で土削られ歩き難い道が始まります。
山頂から下ってきた若い女性は山慣れていないようで、「登山道は歩き難いところがたくさん、沢が崩壊して道がなかった・・・」と話していました。
やがて登山道は山頂直下を巻くように南に向きを変えます。小さな沢を越えるところは崩壊して歩き難くなっていました。
明星ヶ岳への道を左に分けると山頂への急坂です。疲れ始めた足に最後の急坂はかなりきつい登りでした。
山頂は稜線から5分ほど登ったところです。この周辺はフジアザミやハコネアザミ、マツムシソウの咲くところです。道端には枯れた花柄が目立つアザミに交じりまだマツムシソウが小さな花を付けていました。
ベンチが置かれた山頂からは白い噴煙を上げる大湧谷、その上には箱根火山の中央火口丘である神山の頂そびえています。1か月ほど前に噴火警戒レベルが1に引き下げられ、大湧谷を超えるゴンドラの運航も再開されたようです。白い噴煙の上にゴンドラが小さな点のように続いていました。
山頂のベンチにはソロの若い女性が昼食中です。25リットルのモンベルザックにコッヘルとホットサンドメーカーを担いできたとか、コンビニの肉まんとお握りを焼いたと言います。少し重いようですが山の上で熱々の焼きおにぎりも良いものでしょう。
宮城野橋への道は荒れた急な下り、ということで帰りは道了尊に下ることにします。山頂からは崩壊が進む外輪山をめぐる心地よい尾根歩きです。目の前には黒っぽい雲を被る金時山、眼下に広がる強羅周辺の木々は紅葉に包まれているようでした。
分岐からは道了尊へと下って行く雑木林の道が始まります。やがて道は雨に土削られた歩き難い道になります。深く掘られた道はかなり荒れ、落ち葉で滑り易い道が続いています。
途中、右手にロープが張られたところからは踏み跡が不明瞭になってきます。赤いテープの先に沢へ下って行く道が見えていました。何れ林道にたどり着くのでしょうが安易に沢筋に下らないのは鉄則のようです。
しばらく下ると矢倉沢へ続く林道です。ここからもまた雑木林の道を下って行くことになります。
やがて暗い杉林の中を下って行くようになると道了尊の奥之院にたどり着きました。ここは参拝客も多く訪れるところです。階段の傍にはアニメキャラクターが描かれたパワースポットの旗が立っていました。
長い石段を下って行くと道了尊の境内にたどり着きました。モミジは色付きを増してはいるもののガイドブックなどにも紹介されている瑠璃門のモミジはまだ緑の葉が目立ちます。石段の先のシャクナゲにはたくさんの蕾とピンクの花が一つ、今年の季節の流れは少し狂っているのかも知れません。
日本一の下駄の先は明神ヶ岳の登山口、道標には通行止めの案内が張られていました。この先の急坂が崩壊しているため通行を禁止しているのでしょうが規制のロープも張られていませんでした。