金時見晴らしパーキング10:00~矢倉沢うぐいす茶屋10:10/15~金時神社分岐10:50/11:05~金時山11:40/12:30~矢倉沢うぐいす茶屋13:10~金時見晴らしパーキング13:15
4月29日に新たに開通した「はこね金太郎ライン」、南足柄と仙石原を結ぶ林道を再整備したものです。道幅も細くバスなどの利用は制限されるものの箱根の新たな観光道路として期待されるところと言います。矢倉沢峠直下の金時見晴らしパーキングからは1時間ほどで金時山にも登ることができ軽いハイキングコースとしてすでにヤマレコなどにも山行記事が掲載されていました。
たどり着いた金時見晴らしパーキングにはすでにたくさんの車が停まっています。箱根の観光に訪れたの車のほか、ハイキングを楽しもうとするハイカーの車もありました。
駐車場の先にはハイキングコースの入り口、道標には金時山へは45分、明神ヶ岳へは100分とされていましたがもう少し時間がかかりそうでしょう。
ハコネザサの明るい草原を僅かに登ると矢倉沢峠です。小さな広場にはすでに営業を終えたうぐいす茶屋が建っていました。
ここからはハコネザサに覆われた階段の道が始まります。コロナの外出自粛のためもあってなかなか足も上がりません。視界が開けると目の前に仙石原、まだわずかに噴煙を上げる大湧谷の上には神山がそびえていました。
箱根の噴火が始まったのは2015年4月、過去には冠ヶ岳の誕生など大規模な噴火があった活火山ということで大湧谷を超えるロープウェイは運転停止、箱根湯本の温泉街までが営業中止となっていました。現在は噴火警戒レベル1、しかし火山ガスのためか大湧谷から冠ヶ岳へのハイキングコースは立ち入り禁止となっているようです。
金時神社から登って来る道を合わせるとハイカーの数も多くなってきます。ここからは露岩が目立つ急坂、視界がない灌木の中の登りですが日が差さないこともあり思いほか暑さも気になりません。
たどり着いた山頂ではたくさんの人がお弁当を広げています。2件の茶店は金太郎茶屋と元祖金時茶屋、平日にもかかわらず金太郎茶屋は店を開けていました。
お馴染みの金太郎のまさかりと天下の秀峰金時山の道標、たなびく雲の上に富士山が頭を出しています。すでに雪は8合目より上に僅かに残るだけ、しばらくすると富士山の山開きです。今年は山頂までの登山道も開かれるようです。
山頂で昼食の後、金時見晴らしパーキングに戻ることとします。山頂から足柄峠側に下って行く登山道は昨年の台風で通行止め、階段が崩壊しているようですが巻き道が付けられているようです。トラロープを跨ぎ足柄峠側に行く人もいるようでした。
山頂直下には登山道脇に立っている管理標の説明板が建っています。明星ヶ岳の先、阿弥陀寺を起点とし金時山の終点No278まで、50mごとに管理表が設置されていると言います。明神ヶ岳はNo157、その差は121なので6kmほどの歩程と言うことになるのでしょう。
比較的簡単に登ることができるコースと言うこともあり午後を過ぎても登って来る人も多いようです。
息を切らせながら登ってきた道も下りは楽なものです。金時神社の分岐を超えるとハコネザサの先に続く明神ヶ岳へのハイキングコースが見え隠れしていました。
金時山にはニガナやナワシロイチゴ、シモツケやハコネウツギの花が咲いていました。登山道脇には咲き残ったサンショウバラの花も見付けることができます。
帰りは仙石原の箱根湿性花園に立ち寄ることにします。まだ梅雨に入っていないものの園内では小さなあじさい園、カキツバタは咲いているもののアヤメなどはまだ時期が早いのか咲いていませんでした。
高山植物を集めたところにはエーデルワイスやハヤチネウスユキソウ、リシリヒナゲシなど咲いています。しかし高山植物にとって箱根は気温も高いところなのでしょう、やはり山で見付ける高山植物に比べると少し大ぶりのような気がするのは仕方ないのかも知れません。