大涌谷-(1h25m)-冠ヶ岳-(0h20m)-神山-(1h00m)-駒ヶ岳
箱根の中央に位置する神山と駒ヶ岳は、双子山とともに箱根火山の中央火口丘です。その最高峰である神山は最近まで活動を続けていた火山で、およそ3100年前の水蒸気爆発では北西斜面が崩壊し、早川を堰き止めたことにより芦ノ湖が形成されたと言います。今も噴煙を上げている大湧谷は往時の噴火の痕跡を今にとどめているところです。
箱根登山鉄道、箱根ロープウェイを乗り継ぎたどり着いた大湧谷から冠ヶ岳を目指すことにします。延命地蔵が祀られた祠の脇から登山道が始まります。付近一帯は今でも火山ガスが噴き出しているところで、危険を知らせる案内板も建っていました。
数日前に降った雪が凍りつき登山道は少し滑りそうですがアイゼンを付ける程ではありません。緩やかに登る登山道は早雲山へと向かう道を左に分け、右手にそびえる冠ヶ岳と神山の鞍部を目指して登って行きます。
朽ちかけた鳥居から道を右手に分けると冠ヶ岳の小さな社、さらに木立に覆われた稜線をひと登りすると冠ヶ岳の山頂です。狭い山頂は木立に覆われ展望は期待できません。
分岐に戻り雪の張り付いた斜面をひと登りすると神山の山頂にたどり着きました。1等三角点のある山頂には女性ハイカーが昼食の最中です。我々も道端に腰をおろしてお汁粉の昼食にしました。
神山からは駒ヶ岳に向かいます。神山からの登山道は石ころも多く雪も張り付いた滑りやすい下りです。中にはアイゼンを付けた人もいました。
たどり着いた鞍部からは明るい斜面を登り返します。振り返ると青空の下に富士山、その右手には大山から塔ノ岳、蛭ヶ岳の稜線、檜洞丸の手前には連なる岩の稜線は洞角山稜でしょうか。
駒ヶ岳の真っ赤な社の前で小休止。この先に三角点があると言うことですでに廃止になった駒ヶ岳ケーブルケー駅近くの展望台に向かいました。無線アンテナの施設の近くに盤石らしき石が露出していましたが三角点は見つかりませんでした。
帰路は駒ヶ岳ケーブルで箱根園へ。ここからはバスで元箱根へと向かいます。予定では海賊船で芦ノ湖を渡るようになっていましたが神山の山頂での昼食に時間がかかったのか、真っ直ぐバスで箱根湯元に戻りました。