五郎神社9:35-190m付近10:05/10-南郷山分岐11:05/15-南郷山11:35/40-林道広場12:10/13:30-幕山13:50/55-東屋14:20/35-幕山公園15:05/15-湯河原駅16:40
山の会の新人歓迎山行は湯河原の南郷山と幕山のハイキングです。湯河原の駅前は幕山の梅まつりを目当てに訪れるハイカーでかなり混雑しています。幕山公園や鍛冶屋への臨時バスも何本か運行されているようです。
たどり着いた五郎神社の境内で準備運動をしたのち南郷山を目指すことにします。
みかんの無人販売所が店を出す舗装道路を登って行きます。冬みかんのほかポンカンや湘南ゴ-ルドといった新しい品種のみかんも並べられていました。
昨日の雨で電車から見た丹沢や箱根の山は雪化粧をし気温はかなり低くなっているようです。それでもみかん畑が途切れることには体も温まり汗もかき始めてきます。
登山道は湯河原カントリーのグリーンの傍を登って行きます。ハコネザサが道を覆う登山道には春の花が蕾を膨らませています。オオイヌノフグリやミチタネツケバナ、コハコベのほかムラサキケマンも柔らかい枝先に紫色の蕾を膨らませていました。
急になった登山道は白銀林道の分岐にたどり着きました。ここで道を右に、道端には昨日降った雪がわずかに積もっています。林道先の道標に導かれ山頂へと登って行く登山道が始まります。
ジグザグを切り乍ら明るい灌木の登山道を登って行きます。振り返ると濁った空の下に真鶴半島が見えていました。山頂直下の急坂を登るとカヤトに包まれた南郷山の山頂です。三角点が置かれた山頂は昼食の時間にはまだ早いようで、あまり人はいません。
山頂からは自艦水に下ることにします。山頂直下の急坂を避け星ヶ山へと向かう登山道の途中からハコネザサのトンネルを下って行きます。前日の雨に濡れた登山道は滑りやすく気が抜けないところです。
たどり着いた自艦水は暗い杉林の中にあります。登山道わきの碑文によると石橋山の合戦に敗れた源頼朝が自らを映した水面を見て自害を思いとどまり源氏再興の気を強く持ち直したと書かれていました。
白銀林道を少し戻ると道端に広場があります。ここでトン汁のお昼です。手慣れているのか大きな鍋で作られたトン汁は暖かく結構な美味です。幕山へと向かうハイカーが物珍しそうに鍋を覗きながら通り過ぎて行きました。
昼食の後、幕山に向かうことにします。道標に導かれながら林道の先を左に折れると山頂に向かう雑木林の登りが始まります。雨に濡れた落ち葉に覆われているものの良く踏まれた道は歩きやすい登りです。
たどり着いた幕山もまたカヤトに包まれた明るい頂です。幕山公園から登ってくるハイカーも多いようで山頂はたくさんの人で賑わっていました。
振り返るカヤトの先は星ヶ山から白銀山へと続く稜線、登山道はあるものの荒れているようで藪漕ぎする個所もあると言います。
山頂で一休みしたのち、ジグザグを切り乍ら幕山公園に下ることにします。冬枯れの山肌にはまだ春の芽ぶきは見付けることができません。それでも枝先に垂れ下がるのはヤシャブシの花、登山道わきにはシキミの黄色い花やシュンランを見付けることができます。
あずまやで一息を入れたのち、ふたたびジグザグを切りながら坂道を下って行くと幕山の梅園です。見頃は過ぎていましたが赤や白の梅林の先には岩トレを楽しむ若者が岩壁に取り付いていました。
たどり着いた幕山公園で山の会の新人歓迎山行は終了です。バスで湯河原に戻る人と別れ、市内をたどり湯河原に戻ることにします。お目当ては道端に店を広げるみかん屋さん、確かに値段も手ごろで品数も多いようでした。
東海道線の下をくぐると湯河原駅は目の前です。ガード下の道標には城願寺、城山ハイキングコースの案内があります。土肥城は平安から鎌倉時代の山城、土塁や石垣も残っているようです。何時か時間がある時にでも歩いてみたいと思いながら駅に向かいました。