箱根町8:20-道の駅箱根峠9:00/05-海ノ平10:00/05-山伏峠10:55/11:05-993m付近11:45/55-三国山12:25/12:55-湖尻峠13:40-深良水門14:00-箱根レイクホテル前14:35
箱根登山バスでたどり着いた箱根町はお正月の箱根駅伝の往路ゴールとなるところです。広い駐車場の側にはゴール地点を示す標柱が建っています。湖畔からは静かな水面に影を落とす富士山が見えていました。
登山口近くの駒形神社に立ち寄ったのち、外輪山入り口の道標から山道を登り始めます。ここは箱根旧街道の石畳道です。
箱根の関所を通った旅人はこの坂道を通り三島を目指したのでしょう。雪が張り付いた石畳の道には旅の安全を祈ったのか古い石仏が祀られていました。
道の駅箱根峠で国道1号線を越えると登山道は雑木林の斜面を登って行くようになります。ジグザグを切りながら樹林帯の急坂を登って行くとハコネザサの原が広がる県境の稜線です。左手には箱根峠と鞍掛山、その山肌には十国峠へ続く県道が見えていました。
明るい稜線上のピークは海ノ平。明るい稜線の先には大きな富士山がそびえています。その肩には南アルプスの赤石岳の稜線が雪を被っていました。
芦ノ湖スカイラインの沿って緩やかに登って行く登山道はドライブ客でにぎわう山伏峠のレストハウスにたどり着きます。
ここは広い展望を楽しめるところです。左手には大きな芦ノ湖の上に駒ヶ岳と神山、アンテナを頭に載せた二子山と屏風山、霞む相模湾には大島や利島の島影を見つけることが出来ます。白く雪を被る稜線は1月に登った天城山から八丁池の稜線です。
登山道は山伏峠のピークを巻くように雪が張り付いた雑木林の斜面を下って行きます。右手が芦ノ湖に向かって切れているところも何ヶ所かありました。
やがて芦ノ湖スカイラインの傍を通るようになると三国山へと登り返すことになります。標高差は180m程でしょうが小さなピークをたどる雪の登りは思いのほか疲れるところです。
たどり着いた三国山は木立に覆われたところです。梢の先からは芦ノ湖を行く遊覧船が見えています。ここで出会った初老のハイカーは地元の人、この山域には良く来るようで湖尻に車を停め登ってきたと言います。
三国山のベンチで昼食をしたのち湖尻峠へ下ることにします。雑木林の急な下りは北斜面のためか雪も氷気味で滑りやすいところです。軽アイゼンを付けたほうが安心して歩けたようです。
明るい湖尻峠は箱根スカイラインと芦ノ湖スカイラインが分かれるところです。ここからは湖尻へと下ることにしました。
登山道は暗い樹林帯の中を下って行きます。雪で滑りやすい木の階段を下ると程なく深良水門そばにたどり着きました。右手は芦ノ湖西岸ハイキングコース、今朝ほど別れた芦川までは1時間半ほどの歩程と言います。
我々は砂利道をたどり湖尻水門に向かいます。途中で出会った叔母さんは地元の人、話を聞くと5月には箱根路森林浴ウォークも実施されているようです。芦ノ湖を一周するコースは22kmとか、今年は5月17日に実施されるようです。
たどり着いた箱根レイクホテル前のバス停から小田原に向かうことにします。やってきたバスはお客さんで座席はいっぱいです。台湾か中国からの観光客が多いようで、小さな子供を連れた家族連れ、途中から乗り込んできたお客さんも若者が多いようです。
平日にもかかわらず箱根は多くの観光客でにぎわっているようでした。