金沢文庫駅9:25~称名寺9:35~金沢山10:10~オーケー金沢文庫店10:50/11:05~釜利谷南公園11:35/12:05~市界広場12:45/55~大平山13:35/55~半蔵坊下バス停14:25
新型コロナの緊急事態が延長されていますが新規感染者数は下げ止まり、東京の新規感染者数は微増になっているようです。昨日は昨年と同じですが最も早いソメイヨシノの開花宣言が発表されました。湘南の野山はもう春真っ最中を迎えているようです。
ネット上で見付けた神奈川百名山、深田久弥氏の日本百名山や田中澄江さん花の百名山のほか長野百名山や山梨百名山など多くの百名山がありますが神奈川百名山はあまり見かけたことがありません。湘南らんぼうさんが選んだ百名山のほか神奈川新聞に掲載された葉月山の会が選んだ百名山があります。
千葉の山岳会でも千葉50名山を選んだと言う話を聞いた記憶がありますが、低い山が多い神奈川では100の頂を集めるのはなかなか難しいものがありそうです。
百名山に選ばれた金沢山は称名寺の裏山、黒崎の鼻はソレイユの丘のピークと言うことで少し偏った選定と思うのは私だけでしょうか。
今日は金沢山から鎌倉アルプスを歩いてみることにします。人通りの多い金沢文庫の駅前から春の花が咲き始める住宅地の中を歩くと程なく真っ赤に塗られた称名寺の山門です。
ここは鎌倉幕府の要人、北条実時が六浦荘金沢の屋敷内に建てた持仏堂が始まりとされる古刹です。
境内のソメイヨシノは蕾が膨らみ始めたばかり、この参道が満開を迎えるのは来週になるでしょう。参道の先には大きな仁王門、その先には朱塗りの橋が架かる阿字ヶ池がありました。
本堂の裏手には日向山、八幡山と金沢山があります。ここは称名寺市民の森として整備されたところで緩やかに登る周遊道にはニリンソウやムラサキケマン、ウラシマソウなど春の花が咲いていました。
急な擬木の階段を登って行くと八角堂がある金沢山の山頂です。目の前は展望が開ける金沢の海岸、赤白のガントリークレーンは住友重機械工業の横須賀製造所、その左手は八景島パラダイスのようです。
山頂からは阿字ヶ池へと下って行きます。しばらく下ると子育て観音が祀られた観音広場、その先の石段には秩父三十四観音の石仏が祀られていました。
称名寺からは金沢文庫の街歩きです。かつて江戸の市民にとって金沢文庫、鎌倉、江の島は人気の景勝地であったようです。能見堂をはじめ、各寺院や旅亭が建てられ往時の繁栄は八景案内図、一望之図などにより今に伝えています。鎌倉に続く六浦道(むつうらどう)、東海道に続く金沢道、旧六浦道と呼ばれた白山道など古い街道の跡が今に残っています。
釜利谷の市街地を進み関東学院大学へ、キャンパスの奥には白山道奥摩崖仏や釜利谷やぐら遺構などがあるところのようです。
トンネルで横横道をくぐると急な石段です。まっすぐに登る急な登りに息を切らせると鎌倉霊園方面から登って来る道を合わせ市境広場にたどり着きました。
ここは何度も歩いている横浜自然観察の森のハイキングコースです。散策を楽しむ地元の人や軽装のハイカーなど、しかし平日のためかあまり人の数は多くないようでした。
タチツボスミレや開き始めたナツトウダイの花を眺めながらしばらく進むと天園茶屋への分岐、右手の坂道をひと登りすると横浜の最高点と言う天園峠の茶屋跡にたどり着きました。
晴れていれば鎌倉の街並みの先に湘南の海、その先に富士山を見付けることができるところですが春先の濁った空の下では展望も今一つです。
鎌倉カントリークラブ裏の小さなコブは鎌倉市の最高点である大平山です。フェンスを巡らせた先には上郷の街並み、濁った空の中には丹沢の山並みが溶け込んでいるようです。
ここからは建長寺へと続くハイキングコースです。台風でハイキングコースが通行止めになっていましたが建長寺から天園茶屋までは通行できるようになっています。崩壊したところには仮設の橋、右手が切れ落ちた所にはガイドのロープが張られていました。
登山道脇には注意の案内板が建っています。瑞泉寺方面は通行止めとされていますがマジックで通行止めが消されています。大平山山頂で出会った女性のハイカーも通行できると言っていましたが、鎌倉市の観光ガイドのホームページでは「復旧工事が完了し安全が確認されてから通行止めは解除する・・」台風からは1年以上たっていますがかなり時間がかかるものです。
建長寺まではあと1kmほどですが歩程もすでに10kmを越えています。今泉の分岐から今泉住宅地に下り大船行きのバスに乗ることにしました。
春が早い湘南の野山はすでに春の花が咲き始めていました。昨日は記録上最も早いソメイヨシノの開花宣言、これからは花たよりが楽しみな季節が始まります。