自然観察の森11:00~市境広場11:45~天園12:15/20~大平山12:30/55~市境広場13:40/50~自然観察の森14:10
温暖化の影響なのか巨大化する台風の被害は今も鎌倉の山に残っています。強い勢力を伴いながら関東を襲った強風で大きな木が彼方此方で登山道に倒れ、鎌倉アルプス周辺は今も通行止めが続いています。
今回は自然観察の森のから天園までのハイキングコースを歩くことにしました。
自然観察の森周辺は台風の影響は少なかったようで小学校の自然観察ハイクやお年寄りのグループが歩いています。
自然観察センターから緩やかに遊歩道を登って行くと瀬上市民の森から天園へと続くハイキングコースの分岐です。
ここを右に折れ天園方面に、ハイキングコースには台風15号の倒木があったようですが倒木はすでに伐採がされていました。しばらく進むと鎌倉市との市境広場です。三角コーンが置かれ天園方面は通行止めの案内があります。
ここからは倒木が目立つようになります。台風15号は東京湾を北上したため、ハイキングコースが続く尾根筋は北からの吹き返しの風が吹き抜けたようです。このためか大きな木が南側に倒れ登山道を塞いでいました。
途中に倒れていた大木は完全に登山道を塞ぎ、右の斜面を巻くトラロープが張られていました。地元の叔父さんが斜面の補助用に木の弦を張ってくれていました。滑りやすい斜面を巻くのは厳しそうなところです。
やがて天園茶屋への道を左に分け天園広場へと登って行きます。登山道脇のフェンスをつぶすように大きな木が倒れていました。
横浜市の最高点である天園広場からは青空の下に富士山がそびえています。今年の初冠雪は平年に比べ22日も遅かったと言います。昨日の雨で山頂の雪化粧はさらにその白さを増していました。
広場で出会った男性は地元の人のようで台風のあともこの周辺を歩いているようです。台風19号ではあまり多くの倒木はなかったものの、台風15号の爪痕は彼方此方に残っていると言います。建長寺までのコース上にも倒木が何ヵ所か、土砂崩れもあり斜面を巻かねばならない所もあるようです。また六国峠から瑞泉寺までの道も倒木で道が塞がれているようです。獅子舞谷へと下る道は特に倒木はないと言っていました。
何れ本格的な復旧が行わなければ歩くことはできそうにありません。1月もすれば鎌倉にも紅葉の時期が訪れるでしょうがそれまでに鎌倉アルプスの通行止めが解除されるか気になるところです。
鎌倉カントリークラブの先にもハイキングコース通行止めの看板がありました。クラブハウス裏の小高いコブが大平山、鎌倉市の最高点です。低いながらここからは横浜市街の展望が広がるところです。東京湾を挟んで房総のなだらかな稜線も見えていました。
大平山からは車を停めた自然観察の森に戻ることにします。六国峠の先、瑞泉寺への道は倒木が登山道を塞ぎ歩けそうにありません。
獅子舞からは登ってくる人もいるようで天園茶屋は店を開けていました。
やはり通行止めになっていることもあり天園コースを歩く人はほとんどいません。上郷市民の森方面はあまり被害もなかったのか、何人かの人が歩いていました。
途中の分岐から自然観察の森へ下ることにします。ここにも大きな木が倒れています。大平山が凝灰岩の露頭であるように、周辺の地質は凝灰岩の上に火山灰などが薄く積もったところのようです。このため深く根を張ることができない大木が強い風に耐えることができなかったのでしょう。
自然観察の森の観察センターを超え木の香坂を下ると駐車場です。
鎌倉アルプスの台風被害は思いのほか大きなものがあります。かなり危ないところもあるため復旧工事が終わるまで立ち入るべきではなさそうです。鎌倉市ホームページによると復旧にはしばらく時間がかかるとか、早く多くのハイカーが行きかうことができるようになってほしいものです。