日和田山駐車場9:40~見晴らしの丘10:06/23~金刀比羅神社10:29/43~日和田山10:43/11:19~分岐11:34~高指山登山口12:15~日和田山駐車場12:30
日和田山は小学校の登山遠足や家族連れのハイキングなどで何時も多くのハイカーで賑わう山です。また女性で初のエベレスト登頂をなしとげた田部井淳子さんが若いころ登った山としても知られています。
この山の岩場はチャート層と呼ばれる赤褐色の堆積岩で、2億年ほど前に放散虫などの海洋生物が堆積してできたものと言います。男坂や金毘羅神社、チャートの小径周辺の岩場はチャート層から構成されています。
日和田山直下の駐車場に車を停め一の鳥居へ、ここは男坂と女坂の分岐となるところです。女坂を登っているのでしょうか、たくさんの子供たちの歓声が林の中から聞こえていました。先行する3人組は岩トレのようで、大きなザックやロープを背負っていました。
男坂の先には見晴らしの丘コースの分岐、ここから急な坂道を登って行くと日高市ふるさとの森の標柱がある広場です。ベンチの先には濁った空の下に町並みが見え隠れしていますが木が伸びすぎているためか見晴らしの丘の名前も今一つです。
雑木林の中をわずかに登ると男坂からの道を合わせ岩場が始まります。鎖などはないもののホールドはしっかり確保でき大人のアスレチックと言ったところです。
ひと登りすると金毘羅神社の広場、目の前には飯能の町並みが広がっています。ここから岩っぽい坂道をひと登りすると宝篋印塔が置かれた日和田山の山頂です。
300mをわずかに超える山頂からは霞んだ都心のビル群、スカイツリーの尖塔も見えていますがやはり展望は今一つと言うところです。
ここからは日向尾根をたどり登山口まで戻ることにします。木の根がうるさい奥武蔵自然歩道の急坂を高指山へと下って行きます。
高指山の手前から自然歩道を離れ緩やかな雑木林を下って行きます。あまり人が入っていないようで所々に蜘蛛の巣がかかっていました。暫くすると木の幹に「しし岩15分」のテープが巻かれていました。
やがて車の音が聞こえてくるようになると民家の裏にたどり着きました。道路沿いには高麗川、澄み切った流れは巾着田へと続いているようです。また道端には真っ赤なヒガンバナが咲いていました。数日前まで続いていた猛暑が収まったこともあり、一斉にヒガンバナが咲き始めたようです。
鹿台橋を左に、緩やかに坂道を登ると日和田山の駐車場です。単独行のハイカーが数人下ってきます。物見山、高指山から縦走してきたのでしょう。
日和田山の道端にはヒガンバナが咲いています。長かった猛暑の日々から解放されこの山里にもようやく秋の気配が漂っています。
巾着田で開催されているヒガンバナ祭りの喧騒が風に乗って聞こえていました。