日和田山登山口10:50~見晴らしの丘11:20/30~日和田山山頂下広場11:40/12:10~高指山12:30~物見山入口12:45/55~奥武蔵グリーンライン13:45~北向地蔵14:00/05~ユガテ15:05/30~東吾野駅16:25
東吾野駅の駐車場に車を止めユガテ、顔振り峠へと向かう予定でしたが圏央道は行楽地に向かう車で渋滞、この影響もあって東吾野駅のコインパークはすでに満車でした。仕方なく日和田山の駐車場に車を止め物見山、北向地蔵からユガテを目指すことにしました。
日和田山の駐車場もまたたくさんの車で一杯です。すでに山から下ってくる人もいました。ひと登りした男坂と女坂の分岐、小学校の学校登山でしょうか、50人ほどの一団が登っています。低学年は女坂、高学年は男坂を目指すようです。
ヒノキ林の暗い男坂の途中、我々は見晴らしの丘コースを登って行くことにします。開き始めた山ツツジを眺めながらたどり着いた稜線は見晴らしの丘の展望台、霞んだ空の下に都心のビル群が見え隠れしています。
クライミングのゲレンデを左に分け小さな岩場を登ると金刀比羅神社、鳥居の前には飯能周辺の町並みが広がっています。雑木林の中をひと登りすると山頂直下の広場です。登山口で出会った小学校の一団がお弁当を広げていました。
我々もここでお弁当です。混雑している山頂を避け、巻き道をたどり高指山を目指すことにします。ここからは雑木林の下り、緩やかに登り返すとかつて電波塔があった高指山です。
明るく開けた山上集落は駒高、広がる視界の先には奥多摩の稜線が広がっていました。トイレの前にはふじみやが店を明けています。気温が上がっているようで夏でもないのにアイスの幟に目を奪われてしまいました。
暗い杉林をしばらく登ると物見山の分岐です。ここもまた山頂の巻き道をたどります。やがて道は奥武蔵グリーンラインの舗装道路です。ここはサイクリング車で走る人、顔振峠方面からトレランで下ってくる人、我々のように奥武蔵自然歩道を歩く人が行きかうところです。
山道をしばらく登ると奥多摩グリーンラインの道を合わせ北向地蔵にたどり着きます。現地の案内板には浅間山の噴火の飢饉ののち、栃木の岩船地蔵の分身を勧請したものと書かれていました。天明6年(1786年)、今から240年も昔の古い歴史が残る峠道ということです。
北向地蔵からはユガテに下ることにします。奥武蔵グリーラインをたどり、エビガ坂からユガテに下ることもできるようですが道標の山道が近そうです。
暗い杉林の中を40分ほど、道は小さな沢に下ったり登り返しながらユガテを目指します。途中、西大峰、深沢山を超え武蔵横手へと続くコースが分かれていました。里山の常ということですが色々な山道があるようです。
ユガテは奥武蔵の桃源郷と紹介されている山上集落です。梅の時期はすでに過ぎているようですが真っ白なコブシが咲き始めたばかり、枝垂桜はつぼみが開きかけたばかりです。
数軒の農家が野菜やみかんなどを育てています。しばらくするとタケノコの収穫が始まるようです。イノシシ除けか竹林には電気柵が張り巡らせていました。ここには車道が通じているようですが駅やお店屋さんなどにはかなりの距離があるようです。山上の生活はなかなか大変なようです。
近くに「虎秀ものがたり絵図」の立て札がありました。山沿い道と車道へと下って行く道、あまりアップダウンのなさそうな車道へと下る道を降りて行くことにします。
しばらく下ると新田地区のお地蔵さん、ここからは舗装道路を30分ほど、国道299号線を超えると東吾野駅は目の前でした。