西吾野駅9:30~高畑林道入り口9:50~大滝分岐10:20/40~大滝10:50~白滝11:25~高山不動12:10/45~グリーンライン分岐13:25~花立松ノ峠13:50~夫婦滝・天狗滝14:30/50~天狗滝~黒山三滝バス停14:45/15:00~黒山熊野神社15:05~石土橋バス停15:20
高山不動に周辺には不動三滝や黒山三滝などの滝があります。これらの滝をめぐるコースは奥武蔵のハイキングコースとしてガイドブックなどでもお馴染みです。先週の関八州見晴台から顔振峠に引き続き、晩秋の滝めぐりコースを歩いてみることにしました。
今回は不動三滝から高山不動尊に登り花立松ノ峠から登り黒山三滝に下ることにしました。黒山三滝には八高線の越生駅からバスが運行していますが、1日7本と言うかなりローカルなバスです。八高線もまたあまり便利の良い路線とは言えないようです。
東飯能駅近くの駐車場に車を停め西吾野駅に向かいます。すでに通勤時間帯を過ぎた下り電車の乗客はあまり多くありません。その多くは我々と同じようにザックを背負った中高年のハイカーでした。
たどり着いた西吾野駅で電車を降りたのは我々を含め数人だけ、同じ高山不動へと向かうハイカーです。萩の平へと登って行く道を右に分けさらに進むと高畑林道の入り口です。
ここからは舗装道路の登りが始まります。途中には多岐川キャンピングベースの新しい建物が建っています。オートキャンプもできる設備としてネット上にも紹介されているところです。
その先には太平洋セメントの輸送トンネルがあります。武甲山で採石された石灰岩を日高市の埼玉工場へと運ぶ23.4kmのベルトコンベヤーとか。環境にも配慮してその大部分がトンネルとなっていると言います。
さらに登ると大滝への分岐です。ここからは沢沿いの細い道を登って行きます。沢の奥にかかる滝は大滝。昨日の雨を集めて細い流れが水飛沫を上げていました。
大滝から細い踏み跡を登って行くと山上の一軒家です。高畑から車道が続き水道や電気もあるようですがここの暮らしもなかなか大変そうです。
暗い杉林の道をたどると白滝の分岐です。杉林の山道を100mほど登ると白滝です。水量は細いですが切り立った岩を白い流れが落ちていました。
分岐に戻り高山不動へと登って行きます。ジグザグを切りながら急坂を登って行くと萩の平から登って来る道を合わせる分岐です。左手に登ると関八州見晴らし台へと登って行く道、我々は高山不動の大イチョウへと下って行くことにしました。
たどり着いた大イチョウは樹齢800年と言われ天然記念物にも指定された古木、色付いた落ち葉が黄色の絨毯を敷き詰めたようです。気根と呼ばれる枝が垂れ下がり「母乳が不足する女性が祈願すると乳の出がよくなった」とされ子育て銀杏とも呼ばれていると言います。
この境内は今が紅葉の真っ最中です。不動堂へと登って行く急な石段は真っ赤なモミジに包まれているました。
天気予報では9時くらいからは晴れるとの予報でしたが低い雲があたりを包んでいます。気になるほどではないものの細かい雨も帽子を濡らしています。この空模様では関八州見晴台からの展望は期待できそうにもないことからグリーラインをたどり花立松ノ峠へと向かうことにしました。
この周辺は道路復旧工事のためこのあと数日通行止めになるようです。土砂崩れで路肩が崩壊したところには工事の重機が置かれていました。
花立松ノ峠の手前で笹薮を下ります。花立松ノ峠から下ってくる林道を超えると落ち葉に覆われたなだらかな山道を下って行くようになります。途中には小さな石積が何か所か、多くのハイカーがこの道を登っていたのでしょうか。晴れていれば視界が開けた先には都心の展望なども見えているのでしょうが今は巻き上がる雲の中でした。
登山道は暗い杉林の中を下って行きます。沢沿いを下って行くと大きな岩がそそり立っています。断層でもあるのか岩肌には長い裂けめも見えているようでした。
しばらく歩くと舗装された林道歩きです。さらに下って行くと登山道は右手の林の中へ。木の根がうるさい坂道を下ると黒山三滝にたどり着きました。土産物屋の石段を登って行くと二段になって落ちる夫婦滝です。
ここは修験道の行場であったようで、滝の傍には不動明王などの石仏が祀られていました。ここは観光客も多く訪れるところ、小さな子供が岩の階段を下りてきましたが慣れない岩の石段は怖いようで恐る々下っていました。
夫婦岩から紅葉の道を少し下って行くと右手の沢の奥に天狗滝です。石段や手すりが整備された遊歩道を登って行くとなかなか迫力のある天狗滝が落ちていました。
道端には渋沢平九郎の説明板がありました。渋沢平九郎は渋沢栄一の養子、慶応4年(1868年)の飯能戦争で飯能市の能仁寺で戦うもわずか1日で敗れました。顔振峠を経て黒滝に逃れてきたもののこの地で自刃したと言います。顔振峠には茶屋には平九郎の名が残っていました。
関東ふれあいの道、義経前節と滝のある道は吾野駅から顔振峠、黒山三滝へと続く道です。道端にはコースの案内図が建っていました。
舗装道路沿いには蕎麦屋さんやレストランなどもありますが平日のためかシャッターを下ろしています。期待していたお蕎麦やうどんに出会えません。やはりこの時期は訪れる人もあまり多くないのかも知れません。
たどり着いた黒山三滝のバス停では40分ほどの待ち時間です。止まっていると寒いと言うこともあり石土橋のバス停まで歩きバスを待ちました。
杉林で電波状態が悪いのかGPSLogは欠測しています。