道の駅果樹公園あしがくぼ9:25~白髭神社、茂林寺9:30/35~源寿院・芦ヶ久保大観音9:45~山の花道入り口10:30~日向山10:50/11:15~丸山登山道入り口11:55~出会いのテラス13:00/20~丸山13:50/14:35~県民の森・森林館14:50/55~出会いのテラス15:00~道の駅果樹公園あしがくぼ16:15
中国の武漢で発生した新型コロナウィルスの感染が広がる中、横浜港に寄港したクルーズ船ダイヤモンドプリンセスで集団感染が発生、国内でも毎日のように感染のニュースが報道されています。東京マラソンが一般参加者の中止、学校の休校、不要不急の集会の自粛などその影響は目の前にも表れているようです。
公共交通機関を利用した山行は気になるところです、今回は芦ヶ久保の道の駅に車を停め日向山から丸山への山行です。
たどり着いた道の駅の駐車場はたくさんの車で賑わっています。3連休の最後と言うことで花の時期にはまだ少し早いようですがハイカーの車も目立つようでした。
道標に導かれながら集落の中の登りが始まります。明るい光を浴びる集落には満開のロウバイ、咲き始めた白梅や紅梅が春の訪れを感じさせてくれます。道端にはオオイヌノフグリやホトケノザが咲いていますが春の花の山と言うにはまだ少し時間が早いようです。
源寿院別館と言うコンクリート造りのお寺には芦ヶ久保大観音と呼ばれる大きな観音像がそびえています。境内は展望が広がるところで、眼下には芦ヶ久保の集落が広がっていました。
舗装道路に戻ると目立たない農村公園への分岐です。赤いローラー滑り台がある公園は子供たちが遊ぶことができるところですが今は人影もありません。
緩やかに登って行く舗装道路にはぶどう棚や梅畑など、開けた視界の先には大きな武甲山が春の光の下にそびえていました。
やがて舗装道路は山の花道の駐車場にたどり着きます。ここはサクラやカタクリ、ロウバイなどの咲くところです。ネットなどではセツブンソウも咲くとされていましたが地元の人に聞くとまだ早そうとか、群生地までの遊歩道が崩壊したため通行止めになっているようです。
甘いロウバイの香りが漂う階段を登ると稜線です。左手の階段の道をひと登りすると日向山の山頂にたどり着きました。
633mの山頂には木造りの展望台があります。スカイツリーの634mと肩を並べるために設けられたとか、目の前には大きな武甲山、その奥には白石山の先に僅かに頭をのぞかせた雲取山を見付けることができます。それから続く奥秩父の山並みはまだ冬の眠りの中に包まれているようでした。
日向山からは丸山に向かうことにしました。遊歩道を下って行くと河原への道は通行止め、少し探してみましたがセツブンソウが咲いていそうなところは見つかりませんでした。
丸山ハイキングコースの入り口からは杉林の中をジグザグに登って行きます。それほどきつい登りではないものの暗い単調な登りは疲れるののです。
途中、芦ヶ久保から登ってくる道を合わせると勾配も緩やかになりますが、相変わらず杉林の中の単調な登りが続きます。思いのほか丸山方面から下ってくる人も多くいます。大野峠までの沢沿いの道が荒れているようですが逆コースを利用する人が多いようです。
やがて丸山から大野峠、白石峠へと続く車道を横切ると明るい雑木林の中の道です。しばらく登ると出会いのテラスと呼ばれる遊歩道です。ベンチの先は通行止めになっていますが県民の森へと続いているようでした。
ここからは心地よい雑木林の中の道です。冬枯れの梢の先には城峯山や御荷鉾山、その先には霞んだ榛名山や赤城山の頂を見付けることができます。
小さな広場で県民の森への道を左に分け丸山の山頂へ、小さなこぶの先で舗装道を超えることになっています。古い案内図にはトンネルがあったところのようです。溶けた霜柱で滑りやすくなった坂道を登ると丸山の山頂にたどり着きました。
2階建ての展望塔に登ると360度の展望が開けます。霞んだ秩父の街並みの上に武甲山や二子山、武川岳など、霞んだ稜線は甲武信ケ岳や両神山など奥秩父最深部の山並みです。御荷鉾山の先には浅間山、榛名山、赤城山などが霞んでいましたが春の靄った空の下では展望も今一つのようでした。
山頂からの下りは遊歩道をたどり県民の森の展示展示館へ、途中の東屋では車でやってきたのか10名ほどが大型カメラや双眼鏡をかまえバードウォッチングの最中でした。
県民の森の展示館も視界が開けるところです。雪が残る芝生の先には天文台を頭に乗せた堂平山、その手前には剣ヶ峰のアンテナも見えていました。
遊歩道をたどり出会いのテラスへ、点字ブロックも敷かれた遊歩道ですが途中には土砂が崩壊したところもあります。この山にも昨年の台風の被害が残っているようでした。
出会いのテラスからは芦ヶ久保へ、途中に日向山への道を右に分け暗い杉林の道を下って行きます。やがて鹿除けの柵を超えると芦ヶ久保の集落です。ここから芦ヶ久保駅までは長い舗装道路の下りが待っていました。