名郷9:40~林道終点9:00~500m付近10:10/15~675m付近10:40/50~910m付近11:35/40~名郷分岐12:05、蕨山最高点12:10~蕨山展望台12:15/12:50~藤棚山13:45~755m付近14:15/25~730m付近14:35/40~小ヨケノ頭15:00/10~金比羅神社跡15:25~さわらびの湯16:20
山の会の山行はアカヤシオとイワウチワを目当てに蕨山のハイキングです。公共交通機関の便があまり良くない奥武蔵の山と言うことで車3台に分乗、総勢13人の山行です。
登山口は名郷のバス停。下山はさわらびの湯になるため車2台をさわらびの湯に回送したのち林道を登り始まます。堰堤のある林道終点には駐車スペースがありここにも車を停めることが出来るようです。
小さな沢を渉と杉林の中の急な登りが始まります。ジグザグを切りながら暗い斜面を登って行くと小さな沢、所によっては今年初めての真夏日と言う天気予報のとおり気温はかなり高くなっています。沢の先で衣服調整を兼ね最初の小休止です。
ここからも暗い杉林の中を登る急坂です。しばらく登ると稜線、登山道には桜の花びらが散っています。この稜線の桜はヤマザクラでしょうか見上げてもそれらしい木は見つかりません。道端には馬酔木の若葉が目立っていました。
若葉色に包まれた稜線を緩やかに登って行きます。しばらく登ると岩場が始まります。それほど危険な岩場では無いものの固定ロープも張られていました。
昨年この山を訪れたときは岩場の周辺にイワウチワが群生していましたが今年が枯れた葉さえも見つかりません。今年の山の季節はかなり足早に過ぎ去ろうとしているようでした。
若葉色の梢の先には武川岳から妻坂峠、大持山へと続く稜線が見えています。所々にはミツバツツジも咲いていました。高度を上げるとまだ真っ赤な蕾を付けた木も多いようです。咲き残った淡いピンクのアカヤシオも幾つか見付けることが出来ました。
小さな鞍部で一息を入れたのち岩場を登ると咲き残ったイワウチワが数本、今回の山行で見つけたイワウチワはこの数本だけでした。
明るい急坂を登って行くと名郷の分岐です。蕨山の最高点はここから少し先の目立たないコブの上、折れた山頂標識が石積みに刺さっていました。
名郷分岐からは蕨山の展望台に、ベンチが置かれた展望台からは奥武蔵方面の展望が開け大持山から武川岳、丸山、堂平山から続く奥武蔵スカイラインの山々が見えています。山頂の展望図では赤城山や日光の男体山なども見ることが出来るよですが白っぽい春の空の下ではその山影さえも空の中です。
スマホアプリのAR山1000で展望図を撮ってみましたが電子コンパスが正しくないのか山頂の表示がズレているようです。電波の届かない所では正しく認識できないのでしょうか、ネット上ではスマホが水平でなければズレると言う記載もありました。
山頂からはさわらびの湯を目指して下って行くことにします。距離はおよそ6km、標高差770mの思いのほか長い尾根道です。
4月21日には蕨山と棒ノ折山をめぐる名栗湖トレイルランレースが開催されるようで登山道にはコースの標識が張り付けられています。さわらびの湯から棒ノ折山、日向沢ノ頭、有間山、蕨山をめぐりさわらびの湯に戻る大回りコースは25.6km、さわらびの湯から名栗湖、中登坂をめぐりさわらびの湯に戻る小回りコースは7.8kmと言います。
コースの下見なのかトレランザックを背負った若者が目の前を走り過ぎていきました。
登山道は柔らかい若葉に包まれた稜線を緩やかに下って行くようになります。しばらく下ると藤棚山の小さなピーク、ここからは逆川沢へと下って行く道が分かれています。
さらに登山道は心地良い明るい尾根道を下って行きます。しばらく下ると右手の視界が開ける小さな岩場の上、目の前には有間山から日向沢ノ峰、川苔山へと続く稜線が見えています。小さな三角形のピークは蕎麦粒山の頂のようです。
小さな岩場を下ると大ヨケノ頭、明るい尾根道の右には有間峠へと続く林道が続いています。
林道を横切り明るい稜線をしばらく登ると小ヨケノ頭です。ここで小休止をしたのち杉林の中を緩やかに下って行きます。
中登坂で名栗湖に下る道を右に分けます。ここからは名栗湖ネイチャートレイルとして整備された道です。
さらに下って行くと金比羅神社跡の広場にたどり着きました。まっすく下る道は鳥居観音へと下って行く道、我々は小さな鳥居をくぐり右手の杉林の中を下って行くことにします。
暗い杉林の中をしばらく下ると金比羅神社の石段の脇にたどり着きました。シャガの花が咲き始めた沢沿いの道の先にさわらびの湯の登山口です。なだらかな尾根の下りでしたが3時間半、思いのほか時間がかかる下りでした。