日和田山・物見山・多峯主山~奥武蔵の入門コース~ 


標高
日和田山 305.1m、物見山 375.4m、多峯山 270.8m、天覧山 197m
山域
奥武蔵
登山日
2009年2月15日(日)
歩程
日和田山~ユガテ3:40、多峯主山~天覧山2:15
歩行距離
20.1km
標高差
301m
累積標高差
+861m、-847m
登山口
巾着田mapon
交通機関
 巾着田駐車場
登山コース
巾着田駐車場→日和田山→物見山→東吾野駅、高麗駅→多峯主山→天覧山→巾着田駐車場
コースmap
日和田山・物見山・多峯主山 登山コース

 

山行の記録

 コースタイム詳細

巾着田駐車場-0:40→金刀比羅神社-0:05→日和田山-0:30→物見山-0:35→ユガテ-0:45→東吾野駅=(西武秩父線)=高麗駅-0:35→多峯主山-0:30→天覧山-0:30→高麗峠-0:40→巾着田駐車場

 

 日和田山~物見山~ユガテ~東吾野駅

奥武蔵の山の入門コースの一つに日和田山周辺をめぐるハイキングコースがあります。奥武蔵自然歩道として整備された稜線をたどるコースで、途中には日和田山の岩場やユガテの山上集落など変化に富んだ山歩きが楽しめるコースです。

巾着田の駐車場に車を停め、日和田山の登山口に向かうことにします。雑木林の中の遊歩道には家族連れや中年の一団などたくさんのハイカーが山頂を目指しています。途中登山道は露岩帯の中を登る男坂と、なだらかな女坂に分かれます。ここで道を左に、小さな石祠の祀られた暗い沢から露岩帯の登りが始まります。

木の根や露岩に覆われた坂道を登って行くと小さな岩場、これを超えると金刀比羅神社の前に広がる台地に踊り出ました。ここはたくさんのハイカーが休憩を楽しんでいるところです。目の前には霞んだ高麗の町並み、その奥には飯能の市街地が広がっていました。

金刀比羅神社の社殿から小さく登ると日和田山の山頂です。小さな広場の中央には享保10年と刻まれた宝篋印塔、その傍には4等三角点がありました。

日和田山の登山口
男坂、女坂の分岐
男坂の露岩帯が始まります
小さな岩場を登って

日和田山の山頂で一休みしたのち、物見山へ向かうことにします。一度、小さく下った道はスギ林の中を緩やかに登り返し高指山へ。ここからは緩やかに車道を進んでいきます。目の前には奥武蔵の山上集落が穏やかな春の日差しを一杯に浴びていました。

標識から道を右に折れ、スギ林の中の道を緩やかに登って行くと物見山の山頂です。山頂前の明るい斜面はお弁当には丁度良いところです。少し早いようですが我々もこの斜面でお弁当を広げることにしました。

物見山からは北向地蔵に向かうことにします。スギ林の中の広い道はアップダウンも少ない歩きやすい道です。やがて奥武蔵グリーンラインの車道が目の前に現れると北向地蔵です。北の方角は北枕など忌み嫌われる方角ですが、あえて北を向くことにより不吉なことから集落を守る願いを込めここに祀られているお地蔵さんで、全国にも多くの北向地蔵が祀られているようです。

金刀比羅神社手前の広場
日和田山の山頂
アンテナの建つ高指山
春の日を浴びる山上の集落
物見山の山頂
北向地蔵

北向地蔵からはユガテに向かいます。グリーンラインの車道を歩いてもユガテに行くことはできますが、地元の人の話では目の前の山道をたどると30分ほどでユガテに下ることができると言います。道は暗いスギ林の斜面を小さくアップダウンしながらユガテを目指した下って行きます。日の当らない斜面にはフユイチゴが小さな赤い実を付けていました。

たどり着いたユガテは明るく開けた山上の桃源郷といった雰囲気のところです。明るい春の日を一杯に浴び、梅やロウバイが春の香りを辺りにふりまいています。付近には農作用をしているお爺さんとお婆さん、この山里は都会の喧騒とは違う時間が流れているところのようです。

ユガテにからは東吾野駅に下って行くことにします。スギ林の道をしばらく下ると小さな川にそって広がる集落にたどり着きました。春の日を浴びるスギの斜面はそろそろスギ花粉の時期を迎えるようで、温かい風が吹く始めると波を打つように黄色い飛沫を上げていました。

ユガテの集落
東吾野駅

たどり着いた東吾野の駅から上りの電車で高麗駅に向かうことにします。小さな駅には我々と同じように山歩きを楽しんだハイカーが電車を待っていました

 高麗駅~多峯主山(とうのすやま)~天覧山~高麗峠

高麗駅では天下大将軍、地下女将軍と書かれた大きな赤い標柱が出迎えてくれました。武蔵台と書かれた住宅街の中に伸びる緩やかな上り坂をしばらく登って行くと、多峯主山の遊歩道の入り口です。付近には標識も見当たらず判りにくいところです。

高麗駅
多峯山の山頂

雑木林のなかに続く道を緩やかに登って行くと横手方面への分岐点、ここで道を左に折れるしばらく登ると多峯主山の標識が出てきました。木の階段や小さな露岩を登って行くと小さな多峯主山の山頂です。

山頂には経塚と三角点が立っていました。低い頂にも関わらず目の前には奥多摩の山並みを見渡す広い展望を楽しむことができます。振り返ると飯能の町並みが広がっていました。

天覧山の山頂
高麗峠

多峯主山から散策るのような道をたどると天覧山です。天覧山は明治16年の陸軍演習で明治天皇がこの山頂から演習を統監したことから名付けられた山です。広く開けた山頂からは目の前に飯能の町並み、その上には奥多摩の山々の長い稜線が続いています。冬の時期には奥多摩の左に富士山の頂を望むことができるようですが、春霞の中ではその姿に出会うこと間難しいようです。

ここからは車を停めた巾着田に戻ることにします。秩父へと向かう国道を横切り、再び雑木林の中をたどる明るい道を高麗峠へ。この道は奥武蔵自然歩道として整備された道で、車でも通れそうな広く歩き易い道です。

たどり着いて高麗峠で三角点をカメラに収めたのち、巾着田を目指して下って行きます。巾着田への道はドレミファ橋が通行できなくなったようで、巾着田をまわるようになっていました。

 日和田山周辺の三角点

巾着田の駐車場に車を停め、近くの高麗橋の三角点を訪ねて行くことにします。市街地の中を30分ほど、日高の里手前の舗装道路をまわれ込み踏みあとをたどると三角点を見つけることができました。側には西武池袋線が走って電車から見る事ができるところです。

近くには石器時代の住居跡と言う竪穴式住居跡があります。この付近は古くから人が住みついていたところで、縄文時代の土器などが出土されていると言います。

日和田山、物見山、多峯主山の頂には三角点がありました。物見山の山頂の三角点は1等三角点です。国土地理院のホームページなどによると1等三角点は25kmほどの間隔で設置されているようで、物見山の北西方向の堂平山にも1等三角点が、南側には横田基地近くの高根に1等三角点があると言います。今は杉木立で見通しが利かなくなっていますが、三角点を設置した当時は広い視界があったのでしょう。

高麗橋の三角点
石器時代の住居跡
日和田山の三角点
物見山の三角点
多峯主山の三角点
高麗峠の三角点

 

その他のコース・山行記録
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