西吾野駅9:00~柿の木峠9:55~子の権現奥ノ院11:00、子の権現11:05/35~阿字山11:50~スルギ12:25~508m付近12:45/13:00~高反山分岐13:35/45~板沢ノ頭14:00~林道分岐14:25~前坂分岐14:40~前坂14:50/15:05~吾野駅15:35
奥武蔵の子の権現から大高山や天覚山へと続く稜線は飯能アルプスとも呼ばれ歩く人も少ない静かな山歩きが楽しめるところです。
西武秩父線の西吾野駅では思いのほか多くのハイカーが電車を降りました。ここは根の権現へと向かうコースのほか関八州見晴台や高山不動などへの登山口ともなっています。
国道299号線の小床橋から小床の山里へと続く舗装道路を登って行きます。日中の気温は20度になるとの予報でしたが朝晩はかなり冷え込む日々が始まっています。道端の木々も赤く色付きこの周辺の秋は駆け足で山を下りてきているようでした。
静之神社の先からはシダに覆われた杉林の道が始まります。暗い杉林を登って行くと柿の木峠、道端には天寺へ十二丁と刻まれた道標がありました。暗い杉林をなおも登って行くと小床峠への分岐、さらに登ると子の権現へと続く舗装道路にたどり着きました。
道端の教育地蔵から右手に登って行くと子の権現の参道です。お土産物屋さんの先にはガイドブックなどでも紹介されている仁王像が厳つい顔をして参道をにらんでいます。参道の先は茅葺の本坊、僅かに登ると本堂にたどり着きました。
ここは武蔵野観音霊場の三十二番札所、令和二年は御開帳の年と言うことで万幕を張り巡らせた本堂の回向柱には観音様と直接結ばれる五色のひもが垂れていました。
足腰にご利益があるとして信仰されていることから本堂の前には重さ二トンと言われ大きなわらじが祀られています。賽銭箱にはわらじやスニーカーが奉納されていました。
本堂の奥の石段を登って行くと奥の院です。山頂は真っ赤な紅葉に包まれ僅かに開けた西側はスカイツリー展望所になっています。
目の前に低くうねるのは奥武蔵スカイラインの山々でしょう。白く濁った空の下にビル群が見えているもののスカイツリーは見付けることができませんでした。
少し早い昼食のち吾野を目指すことにします。駐車場の傍には阿字山があります。ここは根の聖の母、阿字にちなむ山と言われています。山頂には石仏が祀られ西側の展望が開けているものの白く濁った空の下の展望は今一つでした。
飯能アルプスの登山道は駐車場の先から始まります。あまり人が入っていないのかコースには道標もありません。落ち葉が積もる道はやがて杉林の中を緩やかに下って行くようになります。
しばらく下ると小さなアップダウンの道が始まります。久々戸山のピークを細い巻き道で超えるとスルギです。
文字が消えかけた道標からは関東ふれあいの道の青場戸へと下って行く道が分かれていました。ここからも細かいコブを拾う道が続いています。
高反山のピークの手前で道を左に、しばらくすると左手が切れ落ちた雑木林の尾根道歩きです。この付近は今が紅葉の真っ最中、梢の先に堂平周辺の稜線が見えているようでした。
小さく登ったピークは三等三角点が置かれた石谷ノ頭です。左手は吾野鉱山、今もコンクリート用の石材を彫っているようで重機の音が聞こえていました。
ここからはザラザラと滑る急坂です。左手が切れ落ちていることもあり固定ロープがなければ緊張を強いられそうな下りが続いていました。
暗い杉林の中に祀られたお地蔵さんを過ぎると登山道は舗装道を歩くことになります。やがて道は前坂に向かう山道に、緩やかな登りですが疲れ始めた足にはなかなか辛い登りでした。
今までは人に会うことはありませんがでしたが若者が数人下りてきます。聞けば飯能から歩いてきたとかさすが若いものです。
前坂の道標で一休みしたのち吾野に下ります。ここは昨年天覚山から吾野へと歩いたときにたどり着いたところです。吾野駅まではおよそ30分、駅にたどり着いたときは飯能行の電車が出発したばかりでした。
杉林で電波状態が悪いのかGPSLogは欠測しています。