叶花集会所駐車場10:38~稜線11:05/10~ヤシオ山11:30/40~白葉峠分岐11:55/12:30~姥穴山12:40~白葉峠分岐~白葉峠13:25~叶花集会所駐車場14:17
関東で桜の花が咲き始めたのは3月24日、5月並みと言う暖かさですでに満開を迎えようとしています。ここ石尊山周辺のアカヤシオも3月末には満開を迎えているという登山記事もネットで目にしていました。
今年のアカヤシオは、数年前に三床山の山頂で出会った男性が話をしていたヤシオ山を目指すことにしました。
途中、日の出インター周辺の渋滞などで到着が1時間ほど遅れたこともあり、叶花集会所の駐車場にはすでにたくさんの車が止まっていました。やはり人気の山であるのがうかがえるところです。
民家の間の小径を進むと鹿避けのゲート、イノシシの箱罠もあります。その先にはカタクリ群生地の看板が建っていました。満開の時期は少し先のようですが林の中には点々とピンクの花が咲いていました。
ここからはヒノキ林の中の急な登りです。歩き始めから真っすぐに登って行く道は中々きついものがありました。
たどり着いた峠からは道を右に、アカマツの雑木林を登って行く道もまた急な登りです。ひと登りしたコブからはやせた尾根道を下ることになります。木々の間よりこれから登るヤシオ山が見えていました。
岩っぽい尾根道を登り返すとヤシオヤマの山頂です。アカマツの林の中には満開のアカヤシオ、山頂付近はすでに花が落ち始めたものもあります。週明けからは雨も予想されているようで短い花の盛りはあと数日と言ったところのようです。
ヤシオ山でたくさんの花をカメラに収めたのち姥穴山に向かいます。途中の稜線からは東毛アルプスとも呼ばれる長いハイキングコースが続く丘陵、その先には雪を被った奥秩父の山々が見えていました。
ここから奥秩父の甲武信ヶ岳までは直線距離で80Km、春の空の下にもかかわらず思いのほかの展望が広がっています。目立った頂を見付けることは難しいものの、破風山や雁坂峠などが見えています。左に目を移すと飛竜山や雲取山の山々、富士山は巻き上がる雲の中ですがその手前の青黒い稜線の中に武甲山の砕石で土削られた頂が見えているようでした。
小さな岩場を越え僅かに下ると白葉峠への分岐です。お昼を過ぎ北側から強い風が吹き抜けています。斜面の草原に腰を下ろしお昼ご飯にしました。
ここからは姥穴山に登ることにします。桐生山野会のホームページなどによると姥穴山は菱の御嶽山とも、またその形から桐生富士とも呼ばれていると言います。またここは木曽の御嶽山が勧請され御嶽信仰の地でもあると伝えられています。
山麓のゴルフ場から八海山、三笠山と御嶽山をめぐる信仰の道がありました。しかし八海山、三笠山の石像は破壊されゴルフ場からの道も失われたとされていました。
アカマツの林の中を登り返す道には固定ロープが張られているものの滑りやすい急坂、トラロープの助けを借りながらの急な登りでした。
たどり着いた山頂には御嶽山の石祠と石像が祀られていました。
山頂の先には赤いテープとトラロープ、僅かに下るとブルドーザで切り開かれた道が山頂直下に続いていました。帰りはこの道を利用して下ることにしました。
登り始めが1時間ほど遅れていたこともあり、城山を廻り下るのには少し時間が足りないようです。たどり着いた白葉峠分岐からは白葉峠をたどり駐車場に戻ることにしました。
ヒノキ林の樹林帯を抜けると尾根道、途中には小さな岩場もあります。この付近にもツツジの木がありますは蕾がわずかに膨らんだばかり、アカヤシオではなくヤマツツジのようです。
開けた展望の先には赤城山の雪を被った頂が見えていました。まだその頂は冬の眠りから目覚めていないようです
登り返した小さなピークからは浅間山、それから榛名山へと続く稜線が見えていました。ここからの下りもまた固定ロープを頼りに下る急坂でした。
たどり着いた白葉峠には車が一台、ここからは仙人ヶ岳へと登ることができるようですがかなりの長い登りになりそうなところです。
たくさんの桜の花を眺めながら舗装道路歩き、たどり着いた白葉峠入口のバス停は1日2便とか、のどかな山里ですが生活などの便はなかなか厳しそうです。
目の前の石尊山を見上げながら20分ほど、たどり着いた駐車場にはまだ数台の車が止まっていました。