岩切駐車スペース9:10-生満不動尊9:55/10:05-熊の分岐10:40/50-仙人ヶ岳11:20/12:00-熊の分岐12:20-知ノ岳12:40-犬帰り13:30/45-460m峰14:30/35-猪子峠15:10-岩切駐車スペース15:25
仙人ヶ岳は春の訪れを知らせるアカヤシオと痩せた岩っぽい尾根が続く変化に富んがコースで知られる山です。
今を盛りに咲き誇る桜の花を眺めながらたどり着いた岩切の駐車場には、平日にもかかわらずたくさんの車が停まっています。この時期、アカヤシオの花を目当てにやってくる地元の人も多いようです。
古い鳥居をくぐると沢沿いの道が始まります。新しく架け替えられた丸太の橋を渡ると雑木林に沿った登山道を登って行くようになります。
カタクリの群生地には炭焼きの釜でしょうか、小さな穴が幾つかありました。沢沿いの道を登ると不動沢の滝です。小さな鎖場で滝を巻くと程なく生満不動にたどり着きました。古い歴史を伝える不動尊で、お堂の奥には不動明王を祀る祠がありました。
鹿避けの柵を左に分け沢沿いの道を登って行きます。やがて流れが枯れると登山道は右手の尾根を目指してジグザグを繰り返すようになります。岩っぽい道にはお助けロープも張られていました。
熊の分岐で一息入れたのち山頂を目指すことにします。岩っぽい稜線をひと登りすると枝先にピンクの花を付けたアカヤシオが咲いていました。この付近は4分咲き、まだ真っ赤な蕾が枝先に残っています。
雑木林の尾根道を登って行くと赤雪岳から登ってくる道を右手から合わせる小ピーク、仙人ヶ岳の山頂は長い尾根の先にありました。
大きな山頂標識と三角点が置かれた山頂は雑木林に覆われ展望には恵まれていません。それでも木立の間から袈裟丸山や皇海山、その手前には鳴神山の稜線も見付けることができます。
赤雪岳を回って登って来たと言う男性は桐生の人、近くの山は雪も少ないので四季を通じ色々の山に登っているようです。赤雪岳からの登りにはアカヤシオがたくさん咲いていたようですが10日ほど花の時期が早いと言っていました。
山頂で昼食を楽しんだのち猪子峠に下ることにします。熊の分岐へと下る滑りやすい尾根道はかつて山火事があったところで、枯れた松の幹は黒い焼け焦げが残っていました。
熊の分岐から道を左にとり明るい尾根道を下って行きます。知ノ岳の標識が打ち付けられた小ピークは展望が開けるところで目の前には青く水をたたえる松田川ダム、その先には佐野や足利周辺の山々が目立たない稜線を連ねていました。
細くなった稜線の道は登り下りを繰り返しながら小さなコブを越えていきます。標高は500mほどですが岩っぽい稜線にはアカヤシオの花がピンクの花明りを彼方此方に灯しています。
消えかけた看板は犬帰りの岩場、左手は杉林の中を下って行く巻道です。10mほどの下り場は途中にホールドする岩がないところもあり、降るのは少し不安のあるところです。
犬帰りの岩場からも痩せた尾根道が続きます。それほど切れ落ちてはいないものの、狭い岩の脇を巻いていくところもあります。
標高が低くなったようで付近のアカヤシオはそろそろ満開を過ぎようとしています。登山道に落ちている花柄もありました。明日の天気は雨、この付近のアカヤシオは雨に打たれ散ってしまうのかもしれません。
小さなコブの上り下りに飽きはじめるころ、登山道は暗い杉林の中へ下って行くようになります。緩やかに下って行く道はやがて猪子峠へとたどり着きました。まっすぐ登り返す道は深高山、石尊山へ続く道です。
暗い杉林を下って行くと猪子トンネル傍の舗装道路にたどり着きました。ここから車を停めた駐車スペースまではしばらくの舗装道路歩きが待っていました。