石尊山登山口-(0h35m)-300m附近-(0h35m)-石尊神社奥ノ院 -(0h5m)-450m附近-(0h10m)-石尊山-(1h00m)-石尊山登山口
足利市の郊外に小さく頭を持ち上げる石尊山は石尊神社が祀られる古い信仰の山です。また春にはツツジの花が咲く山としてガイドブックなどにも紹介されているところです。
石尊山の登山口には数台の車を置ける駐車スペースがあります。石段を登った所には石尊神社の社も祀られていました。ここからは暗い杉林の中の登りが始まります。
暗い杉林を登る登山道にはお馴染みの丁目石があります。しばらく登ると大きな女人禁制の石碑が建っていました。この山は古い信仰の名残が息付いている山のようです。
登山道の途中には大きな落石が杉の幹に深い傷跡を残しています。先月の地震の爪跡でしょうがその場に遭遇したなら怪我では済まなかったでしょう。ニュースで聞いたところによると、筑波山で地震の落石にあった女性が数日後死亡したとか、何処で事故にあうかは判らないものの、地震の爪痕はここにも残っているようです。
杉林を抜けると若葉色に包まれる稜線を登って行くようになります。明るい稜線にはミツバツツジのピンクの花が春の盛りを語りかけています。
緩やかに登る稜線は碁盤石と言われる大きな岩や小さな岩場もあり、思いのほか変化に富んだ稜線です。
アカヤシオの先に仙人ヶ岳や赤城山なとの頂を見付けながら稜線を登って行くと石尊神社の奥宮にたどり着きました。ここも地震の爪跡が残っているようで、社の傍の石祠が崩れ落ちていました。
石尊神社では毎年8月には梵天揚げという祭りが行われると言います。暗い社の中には祭りの掛け軸が大書されていました。
石尊神社のすぐ上は広く開けた広場となっています。小さなベンチに腰をおろして昼食にしました。
食事の後は石尊山の山頂に向かいます。山頂は明るい登山道を少し登ってところにあります。木立に覆われ展望の効かない山頂には山頂標識と三角点がありました。
天気予報では午後から天気は崩れると言っていましたが、山頂に向かう途中からポツポツ雨が落ち始め強い風も吹き付けてきます。寒冷前線の付近を通過中なのか遠くから雷の音も響き始めています。
予定では深高山に向かってから登山口に戻ることとなっていましたが、石尊山の山頂から登山口に戻ることにしました。
雨に急かれるように登山口を目指して下って行きます。しばらく下ると前線が通り抜けたようで青空も見え始め、赤城山や鳴神山など北関東の山々のPanoramaが目の前に広がっていました。